4月26・27日の2日間、議会運営委員会で荒川区役所と菊川市への行政視察に参加しました。

4月26・27日の2日間、議会運営委員会の行政視察に参加しました。議長・副議長を含めて議員13名と書記2名の総勢15名で、一日目は荒川区役所を訪れました(写真上)。「政策立案の取組について」をテーマに、荒川区議会議員提出による「荒川区子どもの権利条例」について、荒川区議会事務局の伊藤節子局長に説明を伺いました。この「荒川区子どもの権利条例」は、令和5年2月20日の2月会議において全会派一致で可決されたものです。

令和3年12月の議員自主勉強会(15名参加)を皮切りに、翌年7月には文教・子育て支援委員会で(仮称)子ども条例制定のための勉強会を開催。計6回の勉強会を開催して条例案の決定へ漕ぎつけました。「最初、委員会提案か議員提案か悩んだが、最終的に議員提案議案として全議員32名中31名で提出しました」

話の中でポイントとなったのは、「文教・子育て支援委員会と勉強会のすみわけ」と、最初の勉強会の講演会で「議会が作る条例は理念条例とすることを固めて進めたこと」と伺いました。また、実施したパブリック・コメント及びアンケートの結果内容についても説明いただき、参加した議員からの質問に応えていただきました。

翌27日は、静岡県菊川市役所で「政策討論会の取組み」について伺いました(写真中・下)。お茶の産地ということで、美味しい新茶を急須でいただきながらの調査でした。

この政策討論会は、菊川市議会の2つの常任委員会の調査研究・提言の活動とは別の取組みで行っているもので、「各議員が建前でなく本音の思いを、徹底的に意見交換を行うことを目的とし、議会としての共通認識及び合意形成を図ることにより、政策立案、政策提案、政策提言するために開催しています」。すべての議員が積極的に参加するための工夫として、3つの分科会を設置することで、議員個々にかかる役割や責任が明確になり、積極的に調査・研究に取り組むほか、討論会での個々の発言が増えると考えています。また、自分たちが討論をした結果が、提言等として執行部に提出されることも、積極的に討論会に参加する要因にもなっている」とのことです。

今までのテーマとして、「地域医療を守るには」(平成30年 )、「多文化共生 ~地域における外国人との共生社会の実現に向けて」(令和元年)、「風水害の防災対策 」(令和2年)、 「ゴミ削減対策 」(令和3年)、「 男女共同参画の推進について」(令和4年)などがあり、今回のテーマは「農業の現状とこれから」で取り組んでいるとのことです。

この政策提言内容を翌年の議会報告会のテーマに掲げていて、ここでの市民の皆さんからの質問には、討論の成果として、議員のみなさんが積極的に答弁に参加できているとのことです。