所属する経済民生常任委員会の所管事務調査「有害鳥獣による農作物被害対策に関する調査」の現地調査を実施しました。

11月12日㈭午後から、所属する経済民生常任委員会の所管事務調査「有害鳥獣による農作物被害対策に関する調査」の現地調査を実施しました。

内容は、市内において有害鳥獣対策で使用されている罠(わな)や柵などを現地にて確認するもので、イノシシ・サル捕獲用罠等を吾妻地区2カ所で、イノシシ用電気柵等を松川地区で調査しました。

今回の視察では、所管する農政部の皆さんと猟友会福島支部の磯邉支部長、高橋副支部長、設置個所園主の方などのご協力の下、長靴・作業着姿の8名の委員が市役所のバスで現地を確認して回りました。

 

最初に、在庭坂の小坂地区の里山の畑に設置されているイノシシ罠を視察し、農業企画課の丹野専門職員に説明を受けました(写真①)。イノシシの習性等も説明があり、その後にイノシシくくり罠の説明、猟友会の高橋副支部長によるサル追い払い用花火の説明をいただきました(写真②)。

 

次に、バスで移動して町庭坂の矢細工地区の銀杏畑に設置されているサル用大型罠を視察(写真③)。今まで一度に7,8頭捕獲できた時もあったといいます。

現状は、市内にいる11群のサルの中の雌ザルに12個の発信機を取り付けて、動向を受信機・アンテナを持つ関係者が監視して状況をメール配信。メールで確認した農家の方が、果樹園等に接近するサルの群れに対して、追い払い用花火で対応しています。

実際に、丹野専門職員から雌ザルの首に付ける発信機を見せていただきました(写真④)。発信機は電池式で3年間持つこと、さらに個別農家で受信機をもっている方もいるが、受信機・アンテナセットで4万円くらい費用が掛かっているとのことです。

 

「吾妻の駅 ここら」でトイレ休憩後、松川関谷地区のイノシシ用電気柵設置個所を視察しました(写真⑤)。里山と道路に挟まれた1万2、350㎡の水田の四方を囲む形で柵が巡らせてあり、電源は写真のオレンジ色の杭の上に取り付けられたミニソラーパネルで6,000ボルトの電流を流す仕掛けです。令和元年に、国の補助金を使って12世帯が協力して約40万円をかけて設置。設備の耐用年数は8年ということです。

 

夕方、4時半過ぎには市役所に戻り、参加した委員の関する視察に対する意見の開陳を行いました。今回、初めて現場で罠や電気柵を見たという委員も数名おり、今後の調査を進める上での土台作り、言葉を換えれば現状認識の共有化ができました。

ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。。