平成20年に中核市に移行した西宮市の場合は…会派視察②
10月21日、「灘の生一本」の生産地であり、甲子園球場のあるまち西宮市に行政視察。平成20年に中核市に移行し、現在の人口も阪神淡路大震災前の42万人を越え、いまなお増加し続けている“文教住宅都市”です。西宮市役所の会議室で話を伺いました。
平成20年4月1日から「中核市」に移行した西宮市の当時の担当者の笠井さんと保健所副所長の川俣さんに説明いただきました。中核市移行のメリットは、障害者手帳の発行など事務処理のスピードアップが図られ、きめ細やかな行政サービスが提供でき、独自のまちづくりも展開しやすくなるといいます。
西宮市の場合、中核市移行の8年前の平成12年4月に、西宮市の保健所政令市移行に伴い、市内の保健所業務は兵庫県から西宮市に移譲されていました。この時、県との保健所用地の無償使用賃貸契約、保健所及び食肉衛生検査所建物設備の無償譲渡契約を交わすことができ、施設の新設コストをかけずに済んだわけです。中核市移行においても増員は10名程と考えたそうです。医師免許を必要とする保健所所長も1代から3代まで県職員の身分で対応していただいたといいます。
話から見えてきたのは、福島市の場合、ポイントとなるのは施設の新設コストと、県の協力による医師免許を必要とする保健所所長・副所長、食品衛生課の薬剤師など資格取得者の人員確保が特にカギとなりそうです。