10月8日㈯、「福島大学・地域未来フォーラム2022」が開催されました。
10月8日㈯、食農学類棟1Fの福島大学みらいホールで、「福島大学・地域未来フォーラム2022」が開催されました。前半は、今年4月発足して来年4月から本格始動する「地域未来デザインセンター」と、新しく生まれ変わる大学院の全体像について紹介がありました。後半は、研究発表でした。
基調講演は、地域未来デザインセンターの副センター長の岩井秀樹教授により、「複雑な社会課題と不確実な未来への取組み~地域未来デザインセンタープロジェクト~」をテーマに行われました。まず、このセンターは、3つの機能➀プロデュース機能〈社会課題解決・研究〉➁インキュベーション機能〈事業開発・起業人材育成〉➂イノベーションコモンズ機能〈市民活動・学びの支援〉を持つことを紹介。
岩井教授は、十分に明確な未来予測の下ではロジカルシンキングが得意領域だが、不確実な未来予測の下では「デザインシンキング(デザイン思考)」が得意領域となるとして、「社会システムを移行していくためのデザイン」、すなわち「システミックデザイン」へのアプローチをなしえて、社会的トランジェション(移行)ができるよう早く取り組んでいきたいと論を進められました(文責/二階堂)。
今回の「地域未来デザインセンター」は、学内的には2001年発足の「地域創造支援センター」と、2011年発足の「うつくしまふくしま未来支援センター」を発展的に統合し、「地域の課題解決やイノベーション創出に貢献するとともに、新しい地域社会の在り方を提案し、地域創生に寄与することを目的」に発足。鈴木典夫センター長は、「地域未来デザインセンター・レターNo.1」で「21世紀型課題や福島県の将来像に向けた多くのプロジェクトをプロデュースしていくことを想起しています」と述べています。福島市は大学との連携をさらに密にしていかなければならにと思いました。