8月3日、第1回福島市公立夜間中学の説明会が市民会館でありました。

  1. 8月3日、第1回福島市公立夜間中学の説明会が市民会館でありました。令和6年度に県内では初めて、東北でも2校目となるもので、「公立中学校夜間学級」の設置準備のためのもの。会場の第2ホールには、市民や県内の自治体関係者など約50人が参加しました。

 

初めに、福島市教育委員会からの説明。昨年の市長選直後に開かれた12月定例会議で公立夜間中学の設置表明からスタート。今回、福島第四中学校の分校(夜間学級)として、広域的なニーズに対応できるよう福島駅に近い福島総合教育センター内(福島四小に併設)に設置することが明らかにされました。

1学年1学級で3学級を想定し、初年度は20名を想定。職員室と3つの教室については、令和5年度中に改修工事を予定しています。入学対象者は、➀様々な理由により中学校を卒業できなかった方、②不登校等のためほとんど中学校に通えなかった方、③母国で義務教育を終了していない外国籍の方などを想定。夜間中学の具体的な例として、夕方5時20分から4時間目終了後の8時45分までの1日の流れ、時間割、さらには開設に向けてのスケジュールについて説明がありました。

この後、文科省教育制度改革室長の前田幸宣氏による講演がありました。演題は、「夜間中学の必要性と文部科学省における取組について」でした。2016年12月の教育機会確保法の成立以降、現在、15都道府県に40校が設置されていること。現状と設置検討の状況の説明。終わりに、夜間中学の持つ可能性について、フランスでの3年間の経験をもとに話されました。多様性と包摂性、憲法13条の幸福権において年齢が学ぶ権利を制限してはならないこと。夜間中学は学ぶ意欲や楽しさを教えてくれる場所であることなどを紹介されました。