6月4日㈯、「福島に公立夜間中学をつくる会」の10周年記念集会が午後2時から開催されました。

6月4日㈯、「福島に公立夜間中学をつくる会」の10周年記念集会が、午後2時から開催され、参加してきました。

大谷一代代表の挨拶、来賓紹介に続き、関係者の皆さんが壇上に上がり、大友良英さん指揮による「福島駅前自主夜間中学校歌」を斉唱。「♪~みんなちがってみんないい~♪みんなで作る中学校~♪」以前、合唱をしていたという大谷代表(写真中央)はじめ元気な歌声が会場に響きました。

続いて、TUF制作ドキュメンタリー「生徒が主役~福島駅前自主夜間中学の10年」が上映され、4名の生徒の皆さんの体験発表がありました。

休憩をはさみ、元文部科学事務次官の前川喜平氏が、「夜間中学のあゆみとこれから」と題して講演。夜間中学への風向きの変化は2014年の超党派議員連盟による議員立法、2016年12月の「教育機会確保法」成立により、文科省が"三つのしばり”—➀学ぶ場のしばり②年齢のしばり③国籍のしばり―から開放され、義務教育から憲法での人権を保障するための無償教育の権利を認めるという180度転換をすることとなったと話しました。

公立夜間中学設置の位置づけを、現在の憲法の中で明確にすると共に、現憲法を進化させる提言も話されました。多文化社会の中で公立、自主問わず、夜間中学の役割を明確に描かれ、今後の方向性を指し示す、大変興味のある話でした。