経済民生常任委員会では、4月中旬の霜による果樹の被害状況について現地調査を実施しました。

5月13日午後から、経済民生常任委員会では4月中旬の霜による果樹の被害状況についての現地調査を実施しました。

福島市農政部の対応により、市内笹谷地区の高田さんのナシ・モモ・リンゴの園地において、園主の高田さんとJAふくしま未来福島地区営農経済課の佐藤課長に説明をいただきました。

被害状況は、4月11日午前0時頃より気温が0度以下となり、最低気温はマイナス3度を記録しました。このマイナス3度が3時間以上にわたり継続したことで凍霜被害が発生しました。

高田さんの園地では、ナシは開花が早かった豊水を中心に30%以上の被害が発生。モモは、あかつき、まどかに50%以上の被害が発生。リンゴは、ふじの中心果に大きな被害が発生し30%以上の被害が出ているということです。

「ナシの一番被害がひどくて、1本の木に成ってなくてガラガラです」と、霜で焼かれた実を手に取りながら説明いただきました。着果量が少ないばかりか、霜で焼けて品質が間違いなく落ち、今後の生育の過程でどの程度の影響が出るか不安を隠せない様子でした。

農政部の関根課長からは、4月下旬に県が被害状況の速報値を発表した福島市の果樹被害額の約2億7千万円については、GW明けの結実調査により、当初の倍近い被害に拡大するのではないかとの話がありました。

調査後、市役所に戻り、意見開陳を行いました。各委員から出た意見を取りまとめて、後日、正副委員長で農政部へ届けに行くことになりました。

私も、防霜資材の購入費用や防霜ファンの設備投資の支援策を、今後に向けて検討しなければならないと思いました。また、今後の生育過程における技術指導による被害軽減や被害にあった生産者への補助など負担軽減に努めることを考えなければならないと感じました。そして、改めて、収入保険の必要性、大切さを再認識しました。