「この30年間、毎年、固定資産税に加えて都市計画税を払ってきました‥‥以前の工業地区という話は、今後も続くのでしょうか」

12月18日、大笹生鬼越山の工業専用地域にお住いの果樹農家の方から質問をいただきました。

「この30年間、毎年、固定資産税に加えて都市計画税を払ってきました。合わせて年間16万円ほどです。以前の工業地区という話は、今後も続くのでしょうか」というものでした。

都市政策部の都市計画課で伺いました。このエリアは平成4年6月30日に「福島研究公園の工業専用地域」に指定が決まり、都市計画税の対象となりました。

当時の事業主体の土地開発公社により十六沼周辺の大笹生側は買収の運びとなりましたが、東側の笹谷側の用地買収は価格交渉等で話がまとまらず、宙に浮いてしまいました。

その後、内外の社会経済情勢の変動の中で、平成14年に株式会社福島研究公園交流センターを核とした福島研究公園の工業団地としての整備を本市は断念、オフィス・アルカディア推進協議会も解散となりました。

しかし、東側の笹谷側の「福島研究公園の工業専用地域」は指定のまま民間開発に委ねられてきました。現在まで、地権者と企業との個別交渉により自動車整備工場や再生可能エネルギーの関連施設として部分的に利用されている状況です。

12月21日、質問いただいた方のご自宅に伺いました。説明の中で、30年前の買収交渉当時の話が思い出されたらしく、今回の件についてはご納得いただけた感じでした。

国のオフィス・アルカディア事業構想に振り回された感がある地方の30年間を再確認させられました。このエリアについては、引き続き民間の開発主導でベストな選択を考えていくことになります。