台風19号による被害状況について、新会派「真結(まゆ)の会」として現場を調査しました。
10月16日㈬、新会派「真結(まゆ)の会」の台風19号被災地の視察ということで、①自宅の裏が阿武隈川という黒岩地内のAさん宅と、②飯坂字小川原田市内の小川の護岸が大きく削られた現場に足を運び、被災者の方の話を伺ってきました。
①のAさん宅は寛政元年に建てられたという築200年ほどの家をリホームしたご自宅で、今回の台風で床上は約1.5m、地面からは2mほど浸水しました。「1986(昭和61)年の8・5水害の3倍の水量が押し寄せ、家が建ってから1番大きな災害です」と、ご主人が説明してくれました。
この間に、天保年間、明治23年、昭和16年、昭和61年と約半世紀おきに水害に見舞われているとのことです。ご自宅の前の畑には、今回の阿武隈川の氾濫で流されたAさんのクルマが横転したままの状態で残されていて、その破壊力の凄さを感じました。今後、泥かきや後かたずけにボランティアの必要性などを伺ってきました。
➁の飯坂字小川原田市内の小川の護岸が大きく削られた現場は、医王寺橋の歩道の一部崩落も起きていました。
一番近くに住むSさん宅の奥様に伺うと、「土曜の夜中12時頃に水位が上がってきて危険を感じて飯坂学習センターに避難した」とのことです。辛うじて決壊は免れたものの、あと1mも削られれば大変な事態になったと思われます。
この地域は医王寺がある河岸段丘の下の低地であり、決壊すれば濁流が東に流れ下り、多くの家屋や事務所、工場に被害が出たものと思われます。
現状は、今後わずかな雨でも危険ということで、市役所に戻り、写真をプリントして河川課へ直行。
写真を見ていただきながら状況を説明し、大型土嚢を積んで崩れかかった護岸を緊急に補強する必要があることなど、管理する県への要請をお願いしてきました。