今回の台風19号の地元町庭坂での被害は、床上・床下浸水の家屋や農業関連の被害が出て対応に追われました。

10月13日㈰、台風19号の地元町庭坂の被害では、地区内を流れる大堀川が内町字堀ノ内地内で取水調整口に流木等が詰まり東側の住宅地に流れ込み、床上・床下浸水の被害が数軒出ました。

 

中でも、西部パッケージさんでは事務所や作業場まで泥水が侵入。周辺の住宅にも、床下浸水の被害が出ました(写真2)。

 

要因は、取水調整口に流木等が詰まるとともに、本来はその水が転落防護の金網から西側の田んぼへ流れるところ、その金網に稲刈り後の刻んだ稲わらが流れ込み金網を塞いでしまい、東側の住宅地の方に泥水の流れを替えさせてしまったことがありました。

 

その場に居合わせた住民の方々から、「この取水調整口の手前5~10mだけでも、モノが絡みやすい金網でなく棒状の柵に代えていただければ同じことを繰り返さずに済みます。何とかならないでしょうか」との要望が出されました。

 

さらに、大堀川の周辺では庭坂小学校入口はじめコンクリート橋に流木等が引っかかり、そこから溢れて道路や駐車場、倉庫に泥水が流れ込みました。

 

特に、稲刈りが終わったばかりの田んぼからは、刻んだ稲わらが水に浮いて大量に流されていました。近くの農家の方もご夫婦で、田んぼ近くの駐車場に流れ込んだ稲わらの回収に汗を流していました(写真4)。時期がずれて田んぼを耕し藁をすき込んでしまえば、こういうことも起きなかったと思いますが‥‥。

 

また、農業関係では、山すそを走る山形幹線の下側になる芳ヶ沢入口付近、通称〝リンゴ団地〟の市道沿いの側溝では、勢いを増した沢水によりコンクリートのフタが流されたり、ヒューム管の接続部分がズレたりの被害が出ました。約10m位、側溝が土砂で埋まったり、水嵩が増して法面が削り取られたり、さらに下った所では山からの土砂が田んぼへ流入したりと小規模の被害がいくつかありました。

 

夕方、吾妻支所に管内の被害状況を伺いに行きました。高湯街道の一部と清水地区の市道で小規模な土砂崩れがあったことを伺いました。

 

また、台風が接近していた前日夜からから警戒や避難の呼びかけをしていただいていた地元消防団第37分団の皆さんが、台風が去った朝から一部道路等の冠水箇所において溜まっていた流木等のごみを、軽トラック数台を使い撤去していただきました。感謝いたします。

 

私も午前中、一通り地域内を確認してきた後、昼食前の10、20分を使い、庭坂小学校近くの通学路の歩道に溜まっていた泥を一輪車で撤去し、一汗かきました(写真6)。