10月25・26日開催の「第18回全国市議会議長会研究フォーラムin北九州」に会派で参加しました。

10月25・26日に開催された「第18回全国市議会議長会研究フォーラムin北九州」には、会派で参加しました。福島市議会からは議長と3会派、全国からは2,399人が会場の西日本総合展示場新館の広い会場を埋め尽くしました。

25日は、開会式の後、片山 善博氏による基調講演がありました。テーマは「躍動的でワクワクする市議会に」でした。印象に残ったのは次の3点です。

①地方議会をめぐる現状とこれまでの地方議会改革を検証する、です。

「今、地方議会が岐路に立っています。議会が決定機関であり、執行するのが行政機関です。そうした中で、住民の皆さんが地方議会に関心を持たないことは由々しきことです。現状、議会改革が組織風土をがらりと変えるところまでは行けていないと思います。」

②地方議会に欠けていることは何か、です。

・「公開の場での真剣な議論が欠けている。」

・「税の議論がまずない。思考が閉鎖的である。住民の声が大きく、本当に必要ならば、現状では老朽化した校舎が治せないなら固定資産税率や住民税を変えることを住民に飲んでもらい期間限定の増税を、公開の場で真剣な議論をすることもあってもいいのではないか。」

・「住民の声がほとんど聞こえない。何を言っても結論が変わらない。冷静な議論、出来レースは面白くない。」

③現行の議会の権限を活用してもっと積極的に取り組むべきこと、です。

・「『公聴会』は国会の真似をしている。地方でやる場合、参加者の日当などはいらないと思う。条例等で『市民の意見を聞く場』を作り、アンケートをとり、機動的に議会がやればよいのではないか。」

メモ書きから起こしましたが、③の点の一工夫はいろいろできそうです。もう少し従来からの議会という枠を、柔軟な発想で自由闊達な議論、市民の皆さんや執行部のスタッフとの自由な意見交換ができる場に変えていけたら、相互に活性化できると思いました。

その後は、日本経済新聞社編集委員の谷隆徳氏をコーディネーターに、「統一地方選挙の検証と地方議会の課題」(写真②)をテーマにした4人のパネラーたちのディスカッションでした。議員のなり手不足の問題、議員に対するハラスメントの現状と対策などの問題提起がありました。

2日目は、課題討論として江藤俊昭氏をコーディネーターに、「議員のなり手不足問題への取組報告」(写真③)が3人の議員からありました。この中では、「なり手を育てる地方議会未来への種まき研究会~地方議員養成講座~」、「若手女性議員のネットワーク&ママの議員インターン」の事例報告がありました。