当会派主催の「『ノーモア メガソーラー宣言』行政視察」に参加しました。

10月6日、当会派主催の「『ノーモア メガソーラー宣言』行政視察」に参加しました。庭塚地区の先達山では、今年の春ごろから山林伐採の工事が本格化して山の3,4割ほどが茶色い山肌を露出して、市民からの心配の声が上がっていました。今回、福島先達山太陽光発電所を視察のメインとして、すでに今年5月から稼働している吾妻高原風力発電所、吾妻パイロット事業の跡地を利用した稼働中のあづま小富士第1太陽光発電所と現在建設工事中の営農型あづま小富士第2太陽光発電所、稼働中の中森合同発電所の5施設について、それぞれの事業者に直接案内していただきました。特に市民の関心が高かった吾妻高原風力発電所と福島先達山太陽光発電所についてメモをもとに報告します。なお、今回の視察は、市環境部を介し事業者の協力を得て計画を進めてきました。一部施設については農林整備課、農業委員会、吾妻支所、西支所のスタッフも同行しました。

最初に訪れた今年5月から稼働している吾妻高原風力発電所(写真①)では、点検中で9期中4機がストップしていましたが、一つの風力発電機のフェンスのゲートを開けて稼働中の風力発電機の近くで説明を受けました。野生動植物との保護の観点からの質問に対して、事業者からは「事前の環境アセスメントに引き続き、生態系調査を継続実施中」という説明がありました。

次に、今回の視察のメインの福島先達山太陽光発電所(写真②~)に向かいました。市民からの心配の声が上がっている、大規模な森林伐採がされ茶色い山肌が露出している工事現場を望める場所(写真③)から、担当者の説明を聞きました。「開発行為としての伐採など作業工程は、この時点で概ね9割がた終了しています。伐採した木材は売却のほか、枝・葉などは米沢や平田のバイオマス発電へ使用。工事中に見つけた珍しい植物等は、ビオトープ(生態観察園)等に残す方針です。2025年の完成時には、(今回視察いただいた皆さんに)ぜひ見に来てほしいと思います」

この日配布された「福島先達山太陽光発電所 事業進捗報告書」での進捗状況では、「■2022年の進捗/2022年は造成工事のうち主に準備工事や防災工事を進めてきました。……防災工事では、布団籠堰堤の設置、沢筋への暗渠排管布設、調整池の整備(4か所うちの一つの写真④)、容量計約8万t)を進めており、加えて事業地外の防災対策として金堀沢へ布団籠布設や袋型根固め工を設置しております。……■2023年以降/2023年以降は、造成工事では防災施設(調整池4箇所)が順次完成する予定です。1号調整池及び2号調整池が完成し、当エリアは造成工事が本格化(全面伐採、土工事〈切土・盛土〉等)しています。……2023年末頃より、設備工事も開始する予定です。2024年は、造成工事と設備工事を進め、2025年の建設工事完了・発電所運転開始を目指しております」とあります。

なお、この報告書の表紙には完成予想図のフォトモンタージュ(写真⑤)が掲載されており、紅葉の季節の中で黒っぽい太陽光パネルと緑化された斜面、整備された調整池、下側には高湯街道が見えます。

※福島市『ノーモア メガソーラー宣言』資料/『ノーモア メガソーラー宣言~地域共生型の再エネ推進の決意を込めて~吾妻連峰と阿武隈高地に囲まれた盆地に、信夫山や花見山などの里山が点在し、花やくだもの畑が広がる田園風景は、福島市民の誇りであり、心に刻み込まれたふるさとの光景です。しかしながら、山あいに大規模太陽光発電施設の設置が相次ぎ、森林の伐採や用地造成によって、景観が悪化してきています。そればかりか、保水機能の低下によって災害の発生が危惧され、地域の安全性に対する市民の懸念も高まっています。私たちは、市民生活の安全安心を守り、ふるさとの景観を地域の宝として次世代へ守り継いでいかなければなりません福島市は、災害の発生が危惧され、誇りである景観が損なわれるような山地への大規模太陽光発電施設の設置をこれ以上望まないことをここに宣言します。設置計画には、市民と連携し、実現しないよう強く働きかけていきます。一方、地球温暖化の防止は、私たちの未来を守る喫緊の課題です。「福島市ゼロカーボンシティ宣言」に掲げる2050年度の温室効果ガス排出量実質ゼロを目指し、徹底した省エネルギー・省資源化に取り組むとともに、次世代技術も導入しながら、本市の実情に応じ、地域と共生する再生可能エネルギー事業を積極的に進めていくことを合わせて宣言します。』今後、「ガイドラインの見直しも検討」とのことです。