「土湯温泉町の復興と再生可能エネルギーへの取り組み」を現地視察

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3月31日、会派視察で土湯温泉町へ。テーマは、「土湯温泉町の復興と再生可能エネルギーへの取り組み」についてです。

土湯温泉町も、2011年3月11日の東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。しかし、早くも約7か月後には、有志29名で「土湯温泉町復興再生協議会」を立ち上げ、「訪ね観る誰もが憩う光るまち」を基本テーマに、5か年計画を作りました。掲げた3つのおもな取り組みは、①福島市との協働による「都市再生整備事業」②温泉を活用した「バイナリー発電事業」③砂防堰堤を活用した「小水力発電事業」でした。

そして、昨年6月には「土湯温泉町復興再生協議会」を発展的に解消して、「土湯温泉町地区まちづくり協議会」を設立。これまでの復興計画の具現化を進める総事業費21億円からなる5か年計画を立案しました。基本コンセプトは「こけし育む 健康・湯の里 土湯温泉」で、市街化調整区域ならではの再生のキイワードは「観光」とか。1時間を超える熱のこもったお話で、温泉バイナリー発電ならびに東鴉川水力発電事業の概要まで、協議会会長の加藤勝一さんからご説明をいただきました。

最後に、5月から売電を始めるという東鴉川水力発電の現場まで、川沿いの散策コースを歩くこと20分弱。ブルーシートに覆われた発電機を説明していただいた写真が下のものです。写真右端の加藤会長、曰く。「今回の再生可能エネルギー開発には、県外からの資本参加、融資の話もありましたが、土湯温泉町復興の大目標からして、県外のオファーをお断りして地元で頑張りました」。土湯の皆さんの覚悟のほどに、清々しい印象を持って視察を終えることができました。“先輩”として、行政現場の課題も教えていただき、ありがとうございました。