「福島市水素社会実現推進協議会 講演会~水素で創る“福島のミライ”が開催されました。もうすぐ、2か月後に大きな転換点が訪れるかもしれません。

10月13日㈫、「福島市水素社会実現推進協議会 講演会~水素で創る“福島のミライ”が、コラッセふくしま企画展示室で開催されました。会長である木幡浩福島市長のあいさつに続いて、3氏が講演されました。

1番手は、経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギーシステム課水素・燃料電池戦略室の課長補佐の宇賀山 在氏がリモートで登壇しました。テーマは、「国の水素関連施設・支援策と福島県における水素利用の取組について」講演。特に、浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)を中心とした世界最大の水素イノベーション拠点の創出についての話、さらには県内における水素利活用に向けた最新情報は有益でした。

2番手は、日本水素ステーションネットワーク合同会社の菅原英喜社長です。「燃料電池自動車普及に向けた水素ステーション整備の加速」をテーマに、電動車(FCV)の魅力から国内市場への導入と水素ステーション整備の進捗状況を紹介。水素ステーションが自立するためには、1ステーション当たり900台のFCVが必要というが、今年8月末時点で28.5台です。今年12月末には次期MIRAIが登場して、今回は製造ラインを敷き月産1000台の大量生産体制に移行することで、水素ステーションビジネスへの関心が高まることが予想されるとか。

3番手は、当協議会の副会長であり、ふくしまハイドロサプライ社の相良元章社長が登壇しました。「水素ステーション事業にかける想いと今後の展望」の中で、移動式水素ステーション導入してからの経験談と、これからの定置式水素ステーション実現に向けた体制・役割分担について率直に語りかけられました。ご自身が描かれている絵として、定置式水素ステーション+燃料電池+避難所や道の駅、その他の施設利用としてレジメでは農業とのコラボ事業、電動アシスト自転車貸し出しなどによる新たな環境ツーリズムの発掘等を挙げています。

全体を通しての感想は、日本水素ステーションネットワーク合同会社の菅原英喜社長に対して木幡福島市長が、「MIRAIの導入よりかは、地方自治体として啓発と実用性を考えて、燃料電池の中型バスなら検討がしやすく思うが、優先して開発すべきではないか」と質問されたことです。前向きな答弁はなかったですが、全国の地方公共団体の市場を考えるとかなり需要も見込めそうで、PR効果も大きいのではないか。ぜひ、日野自動車か三菱ふそう、またはいすゞトラックで先陣を切つて開発すべきと思います。