平成28年 9月定例会の一般質問の動画をアップ!読み原稿も同時掲載。

 2016年9月定例会議・読み原稿

2016.9.8.  二階堂 武文

議長、6番。真政会の二階堂武文です。会派の一員として、復興の加速化と新たな市政発展を願い、いくつか質問をさせていただきます。

DSCF1388はじめに、8月下旬の台風10号による記録的な豪雨と強風により、亡くなられた方々にお悔やみと、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。気象庁によると、東北の太平洋側に直接上陸した台風は、1951年の統計開始以来初めてとなり、多くの教訓を残すものとなりました。

また、この間、福島市においても、台風7号・9号において床上浸水、道路の冠水、土砂崩れなどが発生し、消防をはじめ、対応にあたられた皆様の御労苦に感謝と敬意を表します。

質問に入ります。はじめに、

1、本市における台風被害と危機管理について、です。

①.台風7号の被害状況の概要について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.台風9号の被害状況の概要について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
③.台風10号の被害状況の概要について伺う。
(答弁)

議長、6番。
台風10号で9名の方が亡くなった岩手県・岩泉町の高齢者グループホームの場合と同様、本市においても荒川・天戸川・松川など河川流域に高齢者施設がある。今回の台風10号の場合、市内において13時15分には避難準備情報発令、15時20分には松川流域に河川はん濫注意水位による避難準備情報発令されました。
避難準備情報は人的被害が発生する災害の可能性がある場合に「災害時要援護者」(身体障害者や老人、子供などのいわゆる災害弱者)を早期に避難させるために、自治体が発令します。同時に一般の市民の方にも避難を具体的に準備してもらうことを言うが、先日のニュース報道で、わかり憎さを指摘され、言い回しを変えている自治体もあることを知った。先週末の当会派会長の質問でも指摘したが、答弁者に意がうまく通じず、残念でした。緊急時には、明確でわかりやすい情報発信が一番です。検討を要望します。

次の質問に移ります。
④.避難準備情報伝達方法の周知について伺う。
(答弁)

議長、6番。
ただ今の答弁に対して、情報伝達の手段についてお答えだったが、避難準備情報発令エリア、特に今回は松川流域にある施設に担当所管から「特段の周知」を図ったか、今後のことも含め伺う。
(答弁)

議長、6番。
次に移る。町庭坂に住む私のケータイに届いた米沢市からの緊急速報が届いている。例えば、8月30日の台風10号に関していえば、米沢市から11時41分に山形県土砂災害警戒情報、続いて11時45分に避難準備情報、17時30分に避難準備情報解除と3回情報提供があり、この日の夕方大笹生地区にいたら16時8分には桑折町の避難所開設のメールが届い
た。台風の接近で風雨が強まる中で、テレビのニュース速報に加え、タイムリーに地元の情報がメールで届くのは心強く感じられる。ましてや、テレビが見られない外出先などにいた場合、なおさらのことだ。
そこで質問だが、
③.今回の台風接近に関して、近隣の他市町村から災害に関する緊急の速報メールが届いたが、本市の対応について見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。
次に、事前防災行動計画、すなわちタイムラインについてです。タイムラインは、「いつ」、「誰が」、「何をするのか」をあらかじめ時系列で整理した防災計画です。国、県、市町村、企業、住民等が連携してタイムラインを策定することにより、災害発生が迫る中でその時々の判断に躊躇することなく、あらかじめ決められたことをスピーディに行動に移すことができて、かつ災害時に国、県、市町村、企業、住民等の連携した対応ができます。そこで質問だが、
⑥.災害害対応のスケジュール表「タイムライン(事前防災行動計画)」は有効と考えるが本市の見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。
ただ今の質問に対してだが、今回の台風10号の場合、市内20か所の避難所が開設されたのが9時50分。その頃、駅西口のスカイライン通りにいたが、やがて午前11時には風雨が強まりだし、通りに人影はまばらでした。台風7号の時の夕方のピーク時の様相でした。午後にはもっと激しくなるとの予報でしたので、危険を感じ、自宅に引き返しました。休校の判断は正しかったと思いました。避難準備情報が発令されたのが、約2時間後の13時15分でした。高齢者の方の外出には危険を感じる風雨の強さでした。今になって思うのは、まだ、移動がしやすかった避難所開設時に合せて、避難準備情報を発令すべきだったのではと思いました。

今後、地球温暖化の影響のあり、このようなケースは増えると思われる。台風上陸または最接近に合せたタイムラインの作成は、他の豪雨災害などよりも予測がしやすい分、作りやすく感じます。福島市も、取っ掛かりとして、今回の事例を教訓にタイムライン作成を検討すべきと考えるが、見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に移ります。

2、農業問題について

(1)有害鳥獣被害対策の現状と課題について、です。

東北では、この10年間で、シカとイノシシの生息域がほぼ3倍と爆発的に広がっている。過疎化、里山の荒廃、猟師の減少、さらに東京電力福島第一原発事故による放射能汚染で肉が食べるのが難しいことが影響している。 本市においても、野生鳥獣の個体数の増加および生息域の拡大に伴い、市内全域に農業被害が拡大しているが、今後、被害軽減を図り、農業生産の安定を図らなければならない。そこで具体的に3点について伺う。
まず、最初に、
①.カラス被害についてだが、ハシボソカラスは100~200羽の集団で移動し、一変に被害が拡大する。カラス被害の今年の被害状況を含め対策を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.今年は、例年になくクマの出没件数が多い。市街地の信夫山でも大きさの違うクマが2度目撃されている。県の担当者は、吾妻山系から流れる松川の河川敷を伝ってきたとみられる。そこで、具体的に荒川で言えば水林公園の西側の小富士橋周辺、松川で言えば広域農道の奥松川橋周辺など、②.の質問ですが、山から平地となる橋周辺にクマの移動を止
める緩衝地帯を設けることに対しての課題を含め見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に移ります。地元、庭坂の果樹栽培農家に伺うと、質問の③.ですが、今までニホンザルの被害が少なく農家は安心していたが、ここに来て被害が出てきている。15,6年経ったサル用電気柵のアミが経年劣化し交換時期を迎えていると考えるが、見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に移ります。

(2)「くだもの王国ふくしま」を揺るがしかねない地球温暖化の影響について

①.今年の春、桜の開花時期の降雪による福島市のサクランボの被害について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.6月に、市農業振興室販売促進係内に事務局を置く「福島市オウトウ生産研究会」では、会員に対して「細霧冷房システム導入アンケート」を実施した。この細霧冷房システムは、高温障害対策や高品質化に有効で、他地域でも導入に積極的と聞く。このミストによる実験は県内でも行われ、地球温暖化による高温対策ばかりか、先ほどの春の凍霜害にもミストが花のめしべを保護し、着色管理や高品質化に向け有効性が確かめられた。そこで質問だが、
②.福島市オウトウ生産研究会でも話題になっている細霧冷房システム
導入について、くだもの王国福島の評価を高める高品質化に向けての有効な対策だと考えるが、福島市の見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、

3、果物生産を通した交流人口拡大施策について

(1)果樹生産者と顧客の信頼関係をバネとする地元観光情報の発信強化について

果樹生産農家の後継者から、贈答用の箱に入れて発送する福島の情報案内のチラシの枚数が足りないと話があった。質問だが、
①.現在贈答用ケース等に同封されている市発信の情報紙の現状を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.原発事故発災から6年目に入り、今後の情報紙の企画内容の見直しをどのように考えているのか伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
以前、営業畑にいた者にとって、新たに顧客を開拓する苦労には大変なものがあった。観光もしかりだと思う。しかし、0からではなく、果樹生産者とその顧客という既にある信頼関係のパイプに、プラス・ワンで旬の観光情報を伝えることができれば好感をもって受け止めていただけると思う。
例えば、旬の夏の桃の贈答箱に、情報鮮度の高い、この秋の福島の紅葉情報や温泉情報などの情報紙が同封され、さらにそこに日帰り入浴割引や宿泊利用特典などのクーポン企画が載っていたりしたら、注目度を高める効果は、さらにアップすると思う。果樹生産者のご厚意で、折込料はか刈りません。コンベンション推進室があと一歩踏み込む中で、旬の美味しい果物が入った箱に、「旬の」地元観光情報を集めてお届けできたら効果的だと思う。
質問③・だが、果樹生産者とその顧客との信頼関係のパイプに、「旬の」地元観光情報をお届けできたら効果的だと思うが、見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次の質問だが、

(2)桜の時期まで食べられる極上のナシ「王秋」について
王秋ナシは、「恐竜の卵のような形をしていて、とてもみずみずしく、歯触りは柔らかで、甘みにやさしい酸味が加わり、さっぱりとした上品な甘さです。収穫時期は10月下旬から11月上旬ですが、非常に貯蔵性が高いので冷蔵庫で保存し、桜の季節まで美味しく食べられます」。

dsc_92964月の汗ばむ季節、百花繚乱の花見山に感動した後で、冷蔵庫で冷やしたみずみずしい王秋ナシの美味しさは、感動的です。昨シーズンは、福島市観光コンベンション協会により、試食会も2回開催され、参加者からは「舌触りが良く味が濃くて、おいしい」と評判でした。将来、商品管理を徹底しブランドイメージを確立できた暁には、初夏の贈答用に大玉1個千円でも売れるのではないかと期待を膨らませている。春に出荷する極上のナシ王秋は後継者不足に悩む梨生産農家にとっても、福島の観光にとっても救世主となりうるのではないかと、期待を込めて質問に入ります。
①.昨年は初めて花見山で王秋ナシを1個300円で150㎏を販売したと伺ったが、今年の花見山での販売状況を含め今後の課題について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
昨年8月下旬、この「王秋」の貯蔵に関する話を聞きに、飯坂町平野にある県の農業総合センター果樹研究所を訪ねました。そこで、王秋ナシの長期保存等について科学的なデータをとっていただきたいと研究員の方と所長にお願いをしましたら、快く引き受けていただきました。今後、栽培農家のみなさんにそのデータを提供していていただけることになりました。その後、伝え聞いたのは、冷蔵施設の精度が平野の果樹試験場より郡山の県総合センターの方がいいということで、研究は郡山でしていただいているとのことでした。そこで質問です。
②.福島県農業総合センター果樹研究所の協力による王秋ナシの長期保存・品質管理についての実験データが、福島市に届いているのか伺う。
(答弁)

議長、6番。
実は、9日前の9月3日に飯坂町平野の県の果樹研究所で開催の「第11回農業総合センターまつり」が開催され、今回、郡山の県総合センターで王秋ナシの研究をしている主任研究員の方とお会いでき、貴重は話ができました。王秋ナシのカットフルーツの商品化です。春ごろでしたか、コンビニで青森リンゴのカットフルーツが3カット170円前後で販売されていましたが、王秋ナシでやりたい。「春の花見山で人気商品になっている、アイスか、丸ごと1本割り箸に刺した一夜漬けきゅうりに、今後開発したい冷えた王秋ナシのカットフルーツが割り込めるか」です。パック売りが良いのか、チョコバナナっぽく食べやすく串に刺して売るか。6次化の作戦がまた一つ、見えてきませんか。
さらに、今回。農業振興室の担当者・JAふくしま未来の果樹センターの方・果樹研究所の方と、それぞれ話をする中で見えてきたのは、王秋ナシと春でも食べられる蜜入りリンゴ・「べにこはく」の商品的な位置付けです。冬のふじりんごと5月からのサクランボの間、すなわち、くだものの宝石箱ふくしま市の“空白部分”を埋める役割を担う果物と位置付けることができるということです。位置づけが明確になると、戦略が立て易くなると思いますが、関係者のみなさんはどう思われますか。今後、みなさんの協力で検証していければと思います。
次に移ります。

4、高齢化社会の進展と町内会活動の新しい展開について

2011年から5年間、地元、町庭坂の内町町内会の副会長を3期務めさせていただいております。やる気満々の会長さんにも恵まれ、いろいろなチャレンジもできています。町内会は約160世帯で構成され、震災以降、JR庭坂駅に近いこともあり、毎年、新築住宅の分譲があって拡大。それにつれて、ゴミ置き場の新設や街路灯設置など課題への対応も迫られています。同時に、市議会議員として、地区内の各町内会行事にも呼ばれたり、役員の方から町内会活動への相談を受けたりしています。そんな時、この福島市町内会連合会発行の『町内活動ハンドブック』、コレにお世話になっています。そこで、質問です。
①.福島市内の町内会活動の現状について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.社会の変化、特に高齢化社会の進展に伴う町内会活動の変化、今後の課題をどう認識しているか伺う。
(答弁)

議長、6番。7月下旬に、会派の研修として、仙台で「地域包括ケア特別講座」を受講する機会に恵まれました。感じたことは、今まではできていた隣近所の助け合い、例えば日常生活のちょっとしたサポートが、高齢化社会の進展により隣近所が高齢者同士になり難しくなる。例えば、一人暮らしのおばあちゃんの家の生垣の剪定を、隣の家の息子さんが協力してあげることができたのが、高齢化社会の進展により隣近所が高齢者同士になりできなくなる。
「地域住民がお互いに支え合い、助け合う。」ということで、今まで、地域での生活の課題解決に向き合ってきた町内会が、新しい高齢化の波にどう立ち向かうか。身近な町内会組織が変化を求められています。
ところで、人間だれしも。時間をかけて進む、小さな変化には気づきにくいものです。いっそ、視点を変えて論じるべきかもしれません。そこで、お尋ねします。
③.長寿福祉課が地域包括支援システムの中で、これからの町内会活動に期待することを伺う。
(答弁)

議長、6番。ありがとうございます。
市内の町内会自身が、平均して約4人に一人が高齢者という現状をきちっと受け留め、これから先を予測し、「地域福祉」という視点で町内の人材を発掘・活用して、自分たちが安心して暮らすことのできる地域社会を作っていかなければなりません。
健康福祉部で発行した『福島市福祉計画2016』のコラムで、町内会連合会の遠藤一(はじめ)当時副会長は、「本市においても、少子高齢化社会と人口減少化が進む中で、町内会と行政の協力関係について、より工夫した役割を検討すべき」と答えています。地域交流の現状と課題の中で、住民同士のつながりでお互いに支え合っていく地域社会の再生が求められています」と述べています。
冒頭で出した『町内会ハンドブック』が組織化を説いたマニュアルとすれば、この『福島市福祉計画2016』は、これからの町内会活動の変化の必要性、その背景を示したものと思います。高齢化社会が深まる中で、地域の暮らしを維持するために、今、町内会は課題解決に向けて大きく変わらなければなりません。この方向転換の旗振りは、町内会連合会、事務局を受け持つ市民協働課のみなさんのご奮闘にかかっているのかと思います。この事態を、事務局のみなさんがどう受け止めているかです。
そこで質問です。
④.高齢化社会の進展に伴う町内会活動に対するニーズの変化に対し、町内会自身に迫りくる危機が見えてこないと、「よし、自分たちの地区のために一肌脱いでがんばろう」というような課題解決に向けた力が引き出せないのではないかと思うが見解を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、

5、道路側溝の除染について

震災以降、町内会の一斉清掃での側溝掃除はストップの指導がありました。ですから、多くの市民の方は、除染の一環で除去していただけるものと考えております。が、あれから5年半。「特措法」という壁が立ちはだかりました。

そこで、6月定例会議において、「東京電力福島第一原子力発電所事故に起因する課題の解決に向けて必要なフォローアップ除染の実地と支援策を講じるよう求める意見書」を、福島市議会から環境大臣・復興大臣はじめ関係各位に提出した。

その3項目の一つが、「道路側溝に長期間堆積している土砂等については、横断的な連携協力を行い空間線量率や放射能濃度にかかわらず土砂等の除去が可能となるよう、「除染」という概念にとらわれない新たな制度を整備すること」でした。
そこで質問です。

①.道路側溝の除染作業の今後の見通しを、現状を踏まえて伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.特措法で言う「除染」の概念を外れた低線量地区での道路側溝の「放射性物質を含んだ堆積物の処理」について、国への要望も含め状況を伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
③.市長提案説明にあった「この問題については、国において対応の動きが見えるところでございます」とあるが、具体的に伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、

6、安全・安心の確保について

(1)子ども目線での安全・安心に寄り添うことの大切さについて
6月29日、平成28年度福島市子ども議会が開催されました。市立小学校51校と福大付属小、桜の聖母学院小の53校の子供議員が参加。そのうち8名が代表質問をし、市長及び担当部長が答弁をしました。農産物の風評被害対策、本市の歴史や文化財のPR、少子化問題など、学習体験や日頃の問題意識をベースに、「自分たちの手で福島を良くしたいという気持ちがあふれ、頼もしい限りです」(教育長総括)。同感です。感想として、今年は地域に目を向けたものが多い印象ですが、昨年度は子ども自身の環境の改善が多かった気がします。

dsc_9306特に、共感して昨年の9月定例会議の一般質問の冒頭で触れましたが、安心安全の面から街灯設置の声です。日が短くなってくると、夕方、学校の周りなどが暗くて不安に思うとのことでした。荒井小の山口さん・佐倉小の高橋さんなど6人からあり、道路管理課の答弁では「100メートル間隔の設置」という基準の説明がありましたが、子どもたちの不安箇所を調査し、例えば、「学校周辺半径500メートルについては、危険個所と思われるところは、50メートル(電柱1本)間隔の設置も可とする」とか、基準の見直しも必要なのではと感じました。子ども目線での不安解消も大切だと思いました。

そこで質問です。
①.昨年の子ども議会で6名の子ども議員から出された学校周辺の不安箇所について、市の街灯の設置基準の柔軟な運用を含め、今後の対応について伺う。
(答弁)

議長、6番。次に、
②.今年の子ども議会で出た「金谷川小学校近くの通学路そばの倒れそうな空き家」について市の対応を伺う。
(答弁)

議長、6番。子ども議会で出た質問・提案が、1冊の「答弁書」で終わることなく、子ども目線での安全・安心を実際に進める契機になれば、子どもと行政・大人社会の信頼関係が強まり、子どもの地域への関心、行政への関心を高めていくことにつながるのではないかと期待するものです。
であるならば、中学生議会や高校生議会など企画できれば、中学生や高校生を取り巻く諸課題に対して、内容的には鋭い、程度の高い意見も聞けそうです。いかがなものでしょうか。
次に進みます。
質問です。

(2)冬期間の道路除雪について
①.昨シーズンは、エルニーニョ現象で暖冬傾向が続き、福島市内においては雪による交通障害は少なかった。前年と比較しての除雪車の出動状況について伺う。
(答弁)

議長、6番。
2010年4月17日、満開の桜に雪が積もり、この時は桜の開花期間が延び、花見山は過去最高の人出となった。この雪は南岸低気圧によるものでした。通常は冬型の気圧配置が緩み始める2月末から3月にかけては、本州南岸を通り、浜通りや中通りでは湿った春の雪を降らせることになります。
特に、発達した低気圧が停滞したり、南岸からゆっくり福島県沖を北上する時は、着雪による断線のための停電、大雪によるビニールハウスの倒壊、樹木の枝折れなど大きな災害になる。2年前の2014年2月15・16日の大雪がそうでした。私が住む庭坂でも、福島交通の「試験場経由庭坂」コースの運休が解けたのが、大雪から約10日後でした。
そこで質問です。

②.南岸低気圧による2014年2月の豪雪時、市内では54㎝・史上4番目積雪を記録し、大規模な交通障害が発生した。福島県でも、今年度までの3カ年で除雪計画の見直しを進めているが、福島市の今シーズンの除雪計画を含め体制について伺う。
(答弁)

議長、6番。最後に、

7、「環境最先端都市 福島」の実現を目指す「福島市次世代エネルギーパーク」について、伺います

①.「福島市次世代エネルギーパーク計画の取り組みに対して、この間の市内を始めた市町村の反響」については、同僚議員への答弁で伺いましたので次に移ります。

9月8日付の地元紙朝刊のトップ見出しに、思わず、目が行った方も多いと思います。「再エネ・水素・スマート都市  新エネ拠点化754億円。『福島構想』を決定!」

リード文を紹介します。9月7日、「福島新エネ社会構想実現会議」(資源エネルギー庁長官が議長)は、福島市で会合を開き、燃料電池自動車1万台分の年間使用量の燃料となる世界最大の1万キロワット規模の水素を福島県内で生産するなどの構想を決定した。
東京五輪・パラリンピックでの活用を見据え、2020年、平成32年までに生産を始める方針だ。経済産業省など各省庁は、来年度予算の概算要求で、構想関連に総額754億円を計上した、とありました。

さて、この記事は発言通告書提出6日後の動きですので、その点、お許しいただき、最後の質問に移ります。

②.来春をめどに、郡山市が県内初の水素ステーションを市役所敷地内に整備する。再生可能エネルギーを活用して、燃料電池車に供給する水素ステーション整備事業が環境省の補助事業に採択された。水素エネルギーを巡っては、政府が福島・国際研究都市構想に盛り込まれたプロジェクトを後押しし、本県を供給の一大生産地とする方針を示しているが、
究極のエコエネルギーといわれるクリーンな水素エネルギーを活用する観点から、本市の水素ステーション整備事業を進めるべきと考えるが、市の見解を伺う。(答弁)

議長、6番。究極のエコカーといわれる燃料電池車ですが、現在、販売されているトヨタの燃料電池車は、今、予約しても納期目安は平成31年以降といいます。温暖化による危機的事象が頻発する中、解決に向け、水素社会はそこまで迫ってきています。

質問は以上です。ありがとうございました。

※上記写真は、8月30日午後4時56分、台風10号直後の“台風一過”の奥松川橋です。「 虹が架かりました!」 

※今後、動画のアップは約1か月後、議事録のアップは約3か月後となります。