中間貯蔵施設への搬出を終えた仮置き場の「原状復帰」について、除染をして地権者へ返還された跡地(農地)への地域の不安とは‥‥
9月4日、地区内のY町内会の会長さんから相談をいただきました。内容は、除染による除去土壌等の中間貯蔵施設への搬出を終えた仮置き場の「原状復帰」についてでした。除染をして地権者へ返還された跡地(農地)について、「地権者からの要望があって仮囲いをそのまま残した」ことでした。
町内会の皆さんの心配事として、①仮囲いがあることで仮置き場が存続しているかのようなマイナスイメージが継続していること、②現状は幹線道路わきの農地ということになっているが、将来、囲いの中が産廃置き場等に使われたら心配ということでした。
9月10日㈮午後、NTT花園支店敷地内に移動した市環境再生推進室を伺い、今回の仮置き場問題について話し合いました。市側からの説明では、「市担当者が地権者と話し合いの中で、『原状復帰』して返還する際に先方が仮囲いを残して欲しいと要望したことを確認。今後、撤去するにも費用がかかるが、それでも仮囲いを残しても良いのかを先方に説明し、了承いただいたとのこと」でした。 さらに、「市側として返還にあたり、元々、農地であったため、手続きとして市の農業委員会事務局に市担当者が確認に行った。その際、仮囲いを残す理由として、➀イノシシが入らないようにする対策②法面の保護ということを伝えて、農業委員会の確認は取れた」ということでした。
話を伺った後、今後について地元から出ていた2点の要望をお伝えしました。一つは、Y町内会の心配されている内容を、改めて地権者に市から伝えていただき、市と交わした当初の約束通りに「農地としての利用継続」を念押ししていただくこと。さらに、今後もY町内会との関係性を保つためにも、市から地権者の連絡先・電話番号等を町内会長へ伝えて良いか確認していただくことをお願いしました。
10月15日に、市環境再生推進室から電話をいただきました。「地権者の話では、『この間、地区住民の方からも直接に話がいろいろきていました。今回、仮囲いは撤去したい』という話になりました。なお、撤去は市環境再生推進室でやり、10月25日から2週間ぐらいの予定で行います」とのことでした。
11月7日、あれから明日で2週間。仮囲いはすべて片付けられて搬出を待つ状態(写真下)でした。係わっていただいたみなさん、ありがとうございました。