地元の庭塚小学校で東京パラ陸上女子400m(視覚障害T13クラス)7位入賞の佐々木真菜さんの「入賞報告会」がありました。
10月13日、市立庭塚小学校の体育館で、東京パラリンピック陸上女子400m(視覚障害T13クラス)7位入賞の地元二子塚出身の佐々木真菜さん(東邦銀行)の「入賞報告会」に出席してきました。感染症対策をする中で、全校児童81名と教職員、今回の主催者である地域のみなさんと一緒に話を伺ってきました。
決勝では58秒05のアジア新記録で、7位ゴールを果した真菜さん。若い選手が台頭してくる中、「次の目標は3年後のパリ大会で、若い選手たちに負けないために56秒台は出さないと」と決意を述べました。
今回のパラリンピック競技から、「大人になった私から、小学生へのみなさんへ」と話が進みました。庭塚小学校時代のエピソードの中で「みんなの当たり前が自分にはできなくて、すごく嫌で、体育館の裏で泣いていた」とか。
小学校5年の時に、恩師から陸上に出てみないかと声をかけていただいたのが転機となったといいます。そして、大事な出会いがもう一つ。「失われたものを数えるな。残っているものを最大限に生かせ。」 (世界で初めて障害者による競技大会を主催し、「障害者スポーツの父 」と呼ばれドイツ人の医師ルードヴィッヒ・グットマン氏)の言葉との出会いです。
この日、集まった会場の後輩たちにも、「できないことに目を向けるのではなく、どうしたらできるようになるのかを考えて、前向きにチャレンジしていって欲しいし、これからパラスポーツや障がいについていろいろ勉強していって欲しいな」と、先輩からの温かいメッセージが伝えられました。
最後に、児童6名からの質問に応えられ、地域からのお祝い金の贈呈、全児童81名からの日の丸への寄せ書きと花束の贈呈と進みました。
追記:9月6日のNHKの夜のニュースで、イギリスの新聞記者へのインタビューで印象に残った話があります。「ロンドン・オリパラの10日間(?)で子どもたちの障がい者への見方が突然変わった」との一言が話されました。「これだと思いました」。腑に落ちたというか、毎晩オリパラの番組を見ていた自分の意識変化を言い当てたものと受け止めました。イキイキと躍動する選手たちが、カッコよく、連日テレビやニュースの中心に躍り出てくるのです。まさしく、東京大会のビジョンの一つ「多様性と調和」の意識変化のインパクトを持つイベントであることを実感させられました。それにしても、競技を直接、多くの子どもたちに見ていただきたかったと思いました。