木更津市(千葉県)初となる、平成29年10月オープンの道の駅「木更津うまくたの里」を視察。事業手法は「公設民営のDBO方式」を採用し、民間活力を生かした結果「うれしい悲鳴です(担当所管)」。

1月23日㈬、会派の行政視察で千葉県の木更津市役所を訪れました。東京湾アクアラインを下りて最初で、木更津市初となる、平成29年10月オープンの道の駅「木更津うまくたの里」について話を伺いました。

千葉県の玄関口としての役割を担うことが期待されている木更津市は、東京湾アクアライン、首都圏中央連絡自動車道、東関東自動車道館山線の結節点に位置し、羽田空港と成田空港を結ぶ広域道路ネットワークの幹線軸上にも位置しています。

木更津市の以前からの課題として、①住宅地が集積する市街地と田園地帯が広がる農村部における人口の偏在化と有機的な連携の必要性、②農業・水産業の一次産業の衰退、③市の情報発信や地元産品の販売を行い観光バス等が駐車できる総合観光拠点がない等があり、これらが市初となる「道の駅」誕生へと繋がっていきます。そして、平成23年3月の木更津市第4次総合3カ年プランにおいて、「木更津東IC付近への道の駅の整備」が位置付けられました。

平成27年8~9月には、整備の事業手法について「公設民営のDBO方式」を採用することを決定します。選定に当たっては、①平成26年度の調査結果、②定性面の評価、③参考VFM( Value For Money)を総合的に勘案し、さらに長期にわたる施設の維持管理・運営を視野に①事業コストの圧縮②事業期間の短縮(早期整備)③地域振興・地域貢献の3点を重視し、PFI的な手法である公設民営のDBO方式としました。「現実的に地元で指定管理を24時間できるところが見つからず、それしか選択肢がなかった」と説明がありました。

実際のデータ的には、工事期間は平成29年1月20日から同年10月31日で、地上1階建ての建築面積は1,291.14㎡、駐車場は87台(後に41台増設)大型車用10台、オープン後407日間の全日1日平均の売上215.9万円・利用者数1,716人で「想定よりかなり多くのお客様が来て、うれしい悲鳴です」とは、説明者にあたった農林水産課のスタッフの方。その他の実績として、販促チラシの発行・多くの視察の受け入れ・地域行事への参加も行っています。

翌24日㈭には、「道の駅木更津・うまくたの里」へ。総支配人(店長)の後藤久也さん(写真下)に説明いただいた後、‟駆け足で“店内を見学させていただきました。店内の商品展示密度は高く、この辺の見せ方も工夫しているところといいます。特に、地元の名産品のピーナッツや醤油コーナーが充実し、入口付近には「ピーナッツキャッチャー」や「落花生ガチャ」が並んでいました。生憎、「のうえんカフェレストラン「『&TREE(アンドツリー)』」は営業時間前で入れませんでした。