平成30年度の仙台・福島・山形市議会広域観光連携推進協議会(三市協) の研究会が、福島市で開催されました。

11月16日㈮、平成30年度の仙台・福島・山形市議会広域観光連携推進協議会(三市協)の研究会が、西口のウェディング・エルティで開催されました。

メインの講演は、「広域的な関係人口拡大に向けて『観光』が果たす役割」と題して、今年5月に福島市観光コンベンション協会の事務局長に就任した吉田秀政氏(高崎大学 知の拠点化推進室特命准教授)が講師を務めました。
秋田県三種町出身の吉田氏は、高崎大学卒業後に近畿日本ツーリスト㈱に16年勤めた後、広島県安芸太田町観光協会の常務理事・事務局長、鹿児島県錦江町のまち・ひと・「MIRAI」創生協議会専務理事・事務局長などを経て、「ハローワークで求人を見つけて」いただいたご縁で福島市観光コンベンション協会へ。今回の登場となりました。

最初に、まち・ひと・しごと創生本部事務局が提供する地域経済分析システム(RESAS:リーサス)を使って、仙台市・山形市・福島市の三市の人・お金の流れを可視化。「エコノミーシェア理論をベースに、『関係人口』として、大都市住民や海外からのお客様を地方都市で協力して拡大・循環・シェアし、外需獲得や内発創生につなげるしかない」との結論に至ります。そして、生産年齢人口続落でも、地域活力を何とか維持するため、「観光来訪者」を含む関係人口拡大・循環・シェアする相関図(写真下)を示されました。

さらに、広島商工会議所の超広域連携スタンスを例に説明。圏域外縁部が活性化されれば、中核地域への「人とお金」の流れに勢いが生まれる可能性が大きいこと。広島市が圏域外縁部を支援する中で、波及効果が出で来たことを、「体験型修学旅行の受け入れ実績」を例に話されました。

最後に、今後の福島市観光コンベンション協会の新活動戦略《4カ年》ビジョンを紹介。組織活動パラダイム(考え方)及び活動モードを「復興」から「未来創生」に切り替えて、東北の南の玄関口でポンプ役として活躍することを明言。「従来、東北はマラソン型の熱量の出し方でしたが、今は100m走型の熱量の出し方を求められている」と力を入れられました。