3月下旬、須川橋下流の護岸の災害復旧工事が終わり、4月に河床整正をしていただきましたが、不安が残りました。

2016年8月の台風9号の接近で大雨警報・洪水警報が発令され、須川橋下流の護岸が約50mにわたり浸食されました(写真1)。

以前から、地元消防団第38分団庭塚による河川パトロールでも 危険個所との指摘があり、平成13年からは吾妻地区自治振へ護岸整備要望が出されていました。 ちょうど1カ月前の2016年7月には、地元の呼びかけが実を結び、国・ 県と地元の皆さんと危険個所を視察したばかりでした(写真2)。現地視察で自分たちがが立っていた護岸部分が、大きくえぐられて無くなっていたのには驚きました。

早速、県北建設事務所に連絡を入れると、災害復旧工事で対処していただけるとの返事でした。冬場は水かさもなく危険性も少ないためか、動き出したのは、2017年4月に国からの災害復旧の予算が県におりてきてからのこと。5月に工事業者が決まり、着工。その後、台風等で工事が2度遅れ、ようやく2018年3月中旬には須川橋下の護岸の災害復旧工事が完成しました。

しかし、写真3のように、中州に工事のための石や砂利が積み上げられたままであったため、3月19日に、県北建設事務所の管理課課長を伺った際に、このままでは大雨時に災害を誘引することになるのではないかと質しましたところ、「竣工検査が終了次第、河床整正をして、洪水対策を計ります」と返答いただきました。4月11日㈬、バックホーンで作業をしていただいているところを通りかかりました(写真4)。

翌12日㈭夕方、県北建設事務所管理課から電話があり、河床整正が終わった旨の連絡をいただきました。早速、消防団のNさんに連絡し、現場確認に同行していただきました。災害復旧工事ということでの限界があるだろうことは理解しつつも、護岸が崩された原因となった中洲が半分以上残ることに将来の不安を感じました(写真5)。同日夕方に県北建設事務所へ連絡し、翌朝、説明に上がりました。持参した文書は以下の通りです。

「2016年7月の国・県・地元合同での現地視察では、当時の●●管理課長仕切りの下、合意事項として中州の堆積物を両岸に寄せて護岸の強化を図るという方向性が現場に集まった方々に確認されました。1か月後、ショッキングでしたが、8月の台風で視察した護岸が崩されました。原因として、やはり、中州の存在が流れの蛇行を生んだことが大きいと思われます。
今後もこの状態では、現状の流れからの判断で、今後の台風など豪雨時、洪水の発生を考えた時、(工事の下流域の)A地点が決壊の危険に曝されていると見ます。予測される災害の危険を減らすためにも、2016年7月の現地視察時の判断のように、中州部分の堆積物を両岸の護岸の補強に充てると同時に、川の流れを真っすぐにしていただくことが危険防止となると思います。ご検討をよろしくお願いいたします。」写真とイラストの地図を持参して説明をし、お願いしました。担当課長からは災害復旧工事としては完了したが、今後のことは現地を確認の上、検討いただけることになりました(文責/二階堂)。