人口減少社会を直視。「これからの福島を考える公民連携シンポジウム~公共施設の最適化~」を聴講しました。

2月28日㈬、『こむこむ わいわいホール』で開催された「これからの福島を考える公民連携シンポジウム~公共施設の最適化~」を聴講してきました。第一部の基調講演は、講師に金谷隆正氏を迎えて、テーマは『福島発 公民協働の街づくり』を目指して~公共施設マネジメントで拓く これからの福島~」でしたが、他の打ち合わせで聞けず。第2部のパネルディスカッション「これからの福島を考える~公共施設の最適化~」に、何とか間に合いました。

金谷隆正氏をコーディネーターに、冒頭、木幡市長が「市公共施設等総合管理計画」の概要(配布パンフレット)を説明し、民間から積水ハウス株式会社の落合茂氏、福島大学の川崎興太准教授、NPO PLUSの齋藤美佐氏、東邦銀行の駒木根奈央氏がアイデアや意見を出し合いました。

印象に残ったのは、齋藤美佐氏の話で「考え方的には、無人島に何を持っていくか。福島の未来に何を持っていくかです。施設への価値に対する市民の議論を重ねて当事者意識を醸成し、質の高い幸せを」。漠然とした縮減だけに終わらせてはいけないという指摘でした。行政サイドでありがちな“平均的な縮減”でなく、議論を重ねる中で辿り着いた市民の意思による選択(何を残し、何をスクラップ化するか)なのでしょう。

当日は「申し込み不要の先着100名程度」ということでしたが、顔触れをみると市の幹部職員が多く見受けられました。市長もそれを意識し、いや、その意識改革の場と考えたとしたら深読みしすぎでしょうか。駐車場に向かいながら、「今回の企画は、行政現場がとってきた従来からの民間との距離感を見直し、これからの地域経営は民間とウィンウィンの関係で公民協働を進めなければならない。道はそれしかない。共に一歩踏み出そう」という木幡市長が職員の肩を押す企画ではなかったのかと考えました。だとしたら、ここでもスピード感に驚かされますが‥‥。