仙台での第3回国連防災世界会議に参加。新しい知見との出会いに、感謝です。

DSCF5209DSCF5262 3月14日、10年ぶりに開催された第3回国連防災会議に参加してきました。会議は、各国の首脳や防災担当、NGOが参加する「本体会議」と、一般に公開されるシンポジウムなどの350を超える「パブリック・フォーラム」で構成され、5日間で延べ4万人の参加が見込まれるとのことです。3月定例会議の開催中ということもあり、お休みの土曜日1日限りの参加でした。

まず、9時30分からの宮城県民会館での「地区防災計画学会第1回大会」に向かいました。写真上の基調講演の「地区防災計画制度が創る未来~世界への発信に向けて~」と、パネルディスカッション「コミュニティからみた東日本大震災と世界の大規模広域災害」を聞きましたが、“やわらかい地域からの発想の芽をつぶさないように”、“個別実践の中で答えが出てくる”の言葉が印象に残りました。

昼食後はタクシーで東北大学・川内萩ホールに向かいました。内閣府主催の「我が国防災の展望:究極の防災対策を目指して~兵庫から仙台、そして未来へ~」に参加しました。内堀福島県知事はじめ被災4県の知事のセッションの後、パネルディスカッション。新潟大学危機管理室教授・田村圭子氏の「復旧・復興カレンダー」の話と、アジア防災センター濵田政則氏の話(写真下)に興味が引かれました。 終了後、今度はバスで県民会館に戻り、神戸大学の田中健一氏と愛媛大学の森伸一郎氏の「各地の注目すべき事例から」を聴講しました。

慌ただしい1日でしたが、災害の起こる前の対応としての「タイムライン(事前防災行動計画)」、起こった後の「復旧・復興カレンダー」による復興の科学的分析。そして、地域防災の個別実践的な取り組みの重要性を認識させられました。