2月12・13日に兵庫県豊岡市のクマ対策と香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居(金丸座)」の運営について会派視察を実施しました。

2月12日㈭、兵庫県豊岡市において、「獣害対策緩衝帯森林整備事業について」を中心に、ツキノワグマの対策状況について視察しました。農林水産課には、有害鳥獣対策員(ガバメントハンター)を配置して、緊急銃猟の際にはこの3名が捕獲にあたっています。豊岡市の場合、2024年がブナの実が凶作でクマの捕獲(殺処分)が23頭と過去5年間の年平均の約2倍となっています。

特徴的なクマ対策として、一つはバッファーゾーン(緩衝帯)整備事業です。集落周辺の山里を整備し、人里との緩衝帯を設けることでクマの隠れ場所がなくなり、市街地への出没を抑制するもので、兵庫県の野生動物共生林整備事業では、行政区(集落)を対象として、3ha以上の規模で全額県費負担です。しかし、県予算の都合上、毎年市内で1か所の採択で新規要望は6~7年待ちの状況。こうした中で、豊岡市では2024年度からスタートした市単独事業の「獣害対策緩衝帯森林整備事業補助金」は、県の事業要件から外れる3ha以下の小規模なバッファーゾーン整備を森林環境贈与税の活用で支援しています。

さらに、特徴的なクマ対策として不要果樹緊急伐採事業を紹介いただきました。県補助制度「ツキノワグマ管理総合対策事業補助金(補助率3/4)を活用し、市が事業主体となって、クマを誘因する要因となっている柿や栗などの不要果樹の伐採に取り組んでいて、2025年度内でこれからの予定も含めて合計170本になるとのことです。

昨年11月21日には、「市街地にクマが出没し、倉庫に立てこもっている。」との通報のシナリオをもとに、緊急銃猟を想定した訓練実施。今回は、①通報・現場急行・関係機関への連絡、②警察・ガバメントハンターが現場到着、③現地本部の開設、④倉庫内のクマの状況確認、⑤作戦会議、⑥緊急銃猟の実行、⑦市長から総括まで緊急銃猟を想定した訓練実施の状況を説明いただきました。

なお、クマの個体数推計については、国が一律的な手法で地域個体群ごとに推計を行う方針が示されており、市としては国や府県の情報を基に、適切に反版・分析することが重要との助言をいただきました。

翌2月13日㈮、会派視察2日目は香川県琴平町を訪れて、現存する日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居(金丸座)」について伺いました。

歴史的な経過については、天保6年(1835)に建てられて、昭和45年に「旧金毘羅大芝居」として国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年の歳月をかけて、現在地に移築復元されました。その後、平成15年と平成29年から30年に耐震対策工事を行いました。

通常、施設は大人500円、中・高生300円、小学生200円の入場料で見学ができ、令和6年度の入館者は23,492人でした。

昭和60年からは、毎年4月に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を16日間開催して、四国路に春を告げる風物詩となっています。今年は4月10日初日で、4月26日千秋楽です。松竹に業務委託を行い、交通事業者、旅行業者、地域住民などの協力で毎年開催しています。今年度は、さらに落語公演も実施しました。なお、国の重要文化財ということもあり、使用については、琴平町文化財保護審議会の承認の下に開催に至っているとのことです。

 

今回は、「旧金毘羅大芝居」隣りの収蔵庫2階の座敷で、琴平町町長の片岡英樹氏と琴平町議会議長の渡辺信枝氏が同席いただき、質問に対する答弁では、収支や販売方法などざっくばらんなアドバイスを交えて、お話いただきました。有り難うございました。