復興イベント「未来の祀り(まつり)カフェ」が舟場町の長楽寺で開催。福島の文化を作る若いエネルギーが刺激的でした。

7月7日㈯、詩人和合亮一さんが発起人をつとめる復興イベント「未来の祀り(まつり)カフェ」が、今年は市内舟場町の長楽寺・禅堂ホール(写真上)で開催されました。

第1部は、民俗学者の懸田弘訓さんが「日本人の美意識と伝統芸能の特色」をテーマに基調講演。日本の芸術は「間」の芸術であること、欧米人との比較において所作や発声の相違について映像をもとに紹介。続いて、伝統音楽の本質と特色の中では、舞と踊り、舞踊の相違に触れ、最後に民俗芸能伝授の現況と児童・生徒への伝授の利点と留意点について述べられました。

伝統の中に、日本人を心地よくする響きや本能を呼び覚ますリズムがあり、合理的な所作や踊りがあることを伺い、「新しい田植え踊りやわらじ踊りを私たちで作ってみては如何でしょうか」との問いかけに共感しました。

第2部は、パネルディスカッション。劇団120〇EN代表の清野和也さんを中心に、KiNoKuMaYA主宰の浅野希梨さん、ロメオパラディッソのアニマルさん、土湯系こけし工人の阿部国敏さん、盆栽作家の阿部大樹さんがそれぞれにこれまでの表現活動を通して、福島への熱い思いを語りました。

特に、阿部大樹さんがフランスの山岳ガイドの友人との交流を通じて得た、彼からの「自然を美しいと思う心は個を超える」という言葉に触発されて辿り着く、「僕らは粗削りだけれども、文化の源流にいる」という確信は、“地方都市で暮らすというコンプレックス”を跳ね返し、“福島だからこそできる”という自信とエネルギーに換えていく魔法の言葉だと思いました。

最後に、発起人の和合さんが「祖父をなくした夜の雷と直後の雹(ヒョウ)の美しさに祖父の死を重ねていたことに、その美しさに気付くのに40年かかりました。美しいことを伝承する方は、この方々だな」とパネルディスカッションの参加者に感謝と期待を込めて締めくくられました。20代、30代のパネラーの皆さんの話に共感しつつ、悩み・闘い・議論し、完全燃焼しまくっていた頃へ自分の人生を振り返りつつも、60越しの新たな課題をいただいた刺激的な時間でした。

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