今年の秋まつりには蘇った鼓友会の山車と太鼓と笛、鐘の音で、永鐙会と駅前町内会の山車と共に、鷲神社の例大祭が盛り上がることを祈念します。
「市政だより」令和3年12月号に13ページに、「コミュニティ助成事業を行いました」の見出しで、今年度の助成団体として長沼町内会、助成内容として「山車修繕と太鼓の更新」が小さな囲み記事で紹介されました。
地元の総鎮守「鷲神社」の例大祭では、長沼、新町、内町、湯町の町内会会員で構成される「鼓友会」で山車を巡行しています。今回、助成を受けた内容は次の二つです。
一つは、制作から67年が経過して老朽化した山車の「鬼彫刻と屋根箱棟の塗り直しと金箔貼り」の修繕。さらに、太鼓を新規購入しました。かかった費用は総額270万円で、内250万円の助成を受けることができました。お世話になった備品には「宝くじシール(クーちゃんシール)」が貼ってあります。
参考までに、今回、鼓友会の清野弘美会長さんの話では、山車の修繕は福島工作所に、太鼓は二本松の田中太鼓店にお世話になったとのことです。
ここに漕ぎ着けるまでには、ちょうど10年の歳月がかかりました。このコミュニティ助成事業の申請のお手伝いをしたのは、議員駆け出しのころの平成24年10月15日でした。
当時の長沼町内会庶務であり、鼓友会会長であった菅野孝三さん(故人)からの相談があり、助成申請資料の取り寄せや知り合いの楽器店への見積もり依頼と奔走したことが懐かしくもあります。申請の列に並んだのは、10数番目だったかと思います。
あれから10年です。その後、バトンを受け継いでいただいた現町内会会長の河野正二さん、鼓友会の清野さんのご尽力でここに至ることができました。本当に地域として感謝申し上げたいと思います。コロナ禍を克服して、今年の秋まつりには蘇った山車と太鼓と笛、鐘の音で、同じ地区内の永鐙会と駅前町内会の山車と共に、鷲神社の例大祭が盛り上がることを祈念します。(写真提供 / 鼓友会)