講師は、民営化して2年目の仙台国際空港株式会社の岩井卓也社長。地域との連携話に、「ぜひ!福島も」と考えますが‥‥。

11月2日㈭、仙台国際ホテルにおいて「仙台・福島・山形市議会広域観光推進協議会(三市協)の研究会が開催され、約70名の市議会議員が参加しました。今回は、2016年7月1日から民営化による空港の一体的運営が開始された仙台国際空港株式会社の岩井卓也社長を講師に、「東北の空を世界の空へ ― 仙台空港と地域との連携 ―」と題して行われました。

まず、民営化開始1年間で変化したこととして、ここ20年間の仙台空港旅客数のグラフ(写真1)を見つつ、「以前はほとんど台湾のお客様でしたが、今は半数が国内のお客様です。‥ソウル便はいろいろな手を打ってデイリーを維持しています。」民間が運営することによる効果として、パンフだけでは伝わらない「シズル感を出す工夫」なども披露。

「地域アライアンスの形成においては、空港への直行バス路線を出血で協力いただいていますが、3年と思っていたのが1年でできました(写真3)」など、具体的に事例を挙げながら、熱く語っていただきました。

後半、仙台国際空港のビジョン「東北の空を、世界の空へ」に触れ、「東北を発着する旅客に一番に選ばれる、東北で最も重要な航空貨物の拠点となる」ために、現在進めている具体的な施策を説明いただきました(写真4)。今後の日本の航空需要予測は海外の経済成長を受けて、見通しは明るいとして、ターミナルビルにピア棟を建築しゲート機能を増強、さらには70名のスタッフも1年で150名に強化し、人材育成に努めているとのことです。
「こういうスキームの変更(民営化)がなければ、私どもの仕事はなかった。ワクワクしながら,大変幸せです」ー岩井卓也社長の言葉が印象に残りました。信頼できるビジネスパートナーとして(失礼)、頼もしい方がまた一人知り合いになれた気がしました。