吾妻五葉松盆栽ー福島を輝かせるオリジナル・コンテンツにもっと光を!

3月25日㈯・26日㈰にコラッセふくしま3階で、「吾妻五葉松盆栽展」が開催されました。伺ったときは、ぼんさいや「あべ」の3代目、盆栽作家・阿部大樹さん(写真左)の五葉松盆栽のデモンストレーションの最中でした。五葉松素材を使って、盆栽としての初めての整形仕事を見ることができました。どの葉にも陽があたるように、吾妻山の自然の中での在り様を手本として、時には数十年先の姿を思い描きつつ整形をされました。

祖父の故阿部倉吉氏は、皇居の盆栽も手がけた盆栽界の第一人者です。倉吉氏の著書『五葉松盆栽の作り方』はイタリア語版はじめヨーロッパで数カ国語に翻訳され、その技術は海外でも定評があります。会場では、2代目で父親の阿部健一氏(写真右)も説明にあたられていました。

特に、目に留まったのは、推定樹齢100年以上という「直幹」の盆栽です。「27年前に樹高3m位あったものを切り詰め、根回しを行い、2年後に鉢植えをして整形。その後、長い年月の中で、現在の白骨化したシャリ幹となった」というものです。

そして、季節の草花や木々の寄せ植え作品は、華道の世界との共通性を感じさせるものでした。福島を輝かせるオリジナル・コンテンツにもっと光を!という思いがしました。