第32回産学官交流のつどいに参加。中村振一郎博士の講演に共感!

7月12日、福島県電子機械工業会と県中小企業団体中央会による第32回産学官交流のつどいが、西口のコラッセふくしまで開催されました。

DSCF0330第1部の基調講演では、理化学研究所の中村振一郎博士が「光合成が与えてくれる3つの贈り物~太陽光を活用した環境と健康を考える~」と題して、光合成のメカニズム解明への最前線を紹介。現在、トヨタの燃料電池車ミライは高価なプラチナを必要としO2を発生するが、植物は安価なマンガンで光合成をしています。“やがて一万円札がベタベタ貼られたような高価なミライが、光合成をヒントに、大きく変わる時が来ること”(二階堂解釈)を話されましたが、一番興味をそそられたのは、分子運動を可視化するというくだりで光合成タンパクを音と光で示されたことです。サンプル音を聞くと、「音楽はそもそも人間が創ったものではなく、どこにでもある、まるで自然界の後ろに“作曲家”が存在するとでも言えるようなもの」という話に、素直にうなずくことができる滑らかなメロディーでした。DSCF0339

第2部は、ふくしま医療機器開発支援センターの滝澤眞己センター長による「ふくしまから発信する医療機器開発支援拠点について」のプレゼンテーションでした。DSCF0360福島県の医療機器生産金額が右肩上がりで、平成26年には医療機器受託生産額、医療用機械器具の部品等生産金額ともに全国1位になったことや県内の医療関連産業の集積状況について説明がありました。また、郡山市に建設中の「ふくしま医療機器開発支援センター」の状況、設備や機能について紹介いただきました。

第3部では、会場を3階の企画展示室に移して、「交流会withポスターセッション」が開催されました。南東北の大学や企業が参加し、最新の研究等をそれぞれPRしました。「福島再生可能エネルギー研究センター」「福島県ハイテクプラザ」「ふくしま国際医療科学センター」などのコーナーもあり、資料をいただいてきました。今後、ぜひ機会を作ってセンターを視察してきたいものです。