山形有機エレクトロニクスバレーの『スマート未来ハウス』を見学

DSCF7192DSCF723210月15日(木)は、米沢市の置賜文化ホールで開催された、第1回目となるセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム『フロンティア有機システムイノベーション拠点』シンポジウムに参加してきました。山形大学、国(文部科学省)、参画企業群のそれぞれの思惑と現状を俯瞰することができました。

午前中は、『有機エレクトロニクスイノベーションセンター』向かいの「スマート未来ハウス」の内覧会に参加。これまで山形大学が、世界トップクラスの研究を行ってきた有機エレクトロニクスの研究成果を、社会実装段階へ進めるための実証研究の場として建設したものです。建築、照明デザイン、民生機器、人文社会、有機エレクトロにクスなど多様な専門家が集まり、20年後の家、生活、社会のあるべき姿を想定して必要な技術の実証研究のモデルハウスです。発電する窓、和室の掛け軸ディスプレイ、生体センサートイレなど興味を引くデモに、「もっと見学時間が欲しーい」と思うほどでした(写真は当日、庭先から撮影したもの)。

午後からは、場所を『伝国の杜 置賜文化ホール』に移してのシンポジウム。COI  STREAMガバニング委員長で三菱総研理事長の小宮山宏氏の基調講演、山形大学COIプロジェクトリーダーで大日本印刷研究開発センター長の三宅徹氏、山形大学COI研究リーダーで副学長の大場好弘氏の拠点紹介と続き、最後に6人の山形大学工学部教授による研究紹介がありました。

下の写真は、いま世界が注目する城戸淳二卓越研究教授のものです。昨年、コラッセで話を伺った時任静士卓越研究教授の「健康長寿自立ヘルスケア」も興味が引かれました。このシンポジウムでは、大学、国、関わる企業群、それぞれが相互に協力または利用し合う構図を自分なりに整理できました。ノーベル賞も射程に捉えているともささやかれている研究者もいる中で、人類貢献ともいうべき熱い情熱と探究心で、夢を追い続ける研究現場にエールを送りたいと思います。