大堀川の下堰(したぜき)の清水寺西側の越水による嵩上げ箇所等の補修工事と共に、抜本的な対策が急がれていた中、今回、動き出しました。

長年、大堀川の下堰(したぜき)、宮下地区内清水寺西側での越水や部分的な決壊等により、あふれた水が下流域の清水寺駐車場南側の農道側溝に流れこみ、側溝法面や清水寺の墓地の土台の土砂の流失を引き起こしてきました。

その後、所管する農林整備課を伺い説明。現地確認の上、今後の対応を検討いただきました。2022年11月下旬に、今後の方向性として、駐車場入り口から上流部分と下流部分を2年に分けて、現状より深いU字溝に入れ替えていただくことになりました。

この上流部分30メートルの工事が、2023年3月下旬に完了。今までより10センチ深いU字溝に入れ替えていただき、浸食されていた隙間部分もコンクリートで補修していただきました。

残りの下流部分等は、2023年度以降の工事となっていましたが、年々、地球温暖化の影響で降水量が多くなり、問題を引き起こしており、放置されてきた嵩上げの壊れた部分の補修工事と共に、効果的な対策が急がれていました。

 

昨年8月6日に、大堀川の下堰(したぜき)の頻度の高い越水箇所2か所を中心に、この付近に流れ込む道路側溝の上流域の状況について現地調査を実施しました(写真①)。

 

今回は農林整備課、庭坂水利組合長、湯町町の町内会長、清水寺などの関係者が集まり、特に雨天時の雨水の流れ込み状況と耕作放棄地の藪の中に隠れていた今は利用されていない用水路の状況を調査しました。

 

調査結果から、ほぼ直角に下堰へ流れ込む道路側溝の雨水を迂回させて、今までよりも下流で流し込むようにするため、耕作放棄地の間の用水路を浚渫し復活させて利用することになりました。

 

昨年末までに、2か所の越水箇所(南側約20メートル・写真③と北側6メートル)の土留鋼板による嵩上げ補強と、迂回水路の約180メートル部分の土砂浚渫(写真④)を実施していただきました。

 

なお、2か所のとめ桝(写真⑤)の管理については、地域での調整により、地元水利組合と耕作放棄地所有者のご協力で、春先の清掃等は行っていただけることになりました。これで、当面様子を見ることになりました。