2月5日土曜日、福島市議会緊急会議が開催され、除排雪費用3億5,000万円の追加補正が可決されました。

2月5日土曜日は、福島市議会緊急会議が開催されました。2月補正予算として除排雪費用3億5,000万円の追加が可決されました。

「12月26日から1月28日までの累計積雪量が過去5年間平均の2.2倍の124㎝になるなど例年いない大雪となりました。また、低温が続いたため、市内随所で雪が固着・凍結しました。これまでに交通障害のほか、人的被害123人、市施設被害4件、農業用ハウス倒壊4件、停電など市民生活各方面に影響が出ております」(市長の提案説明から、写真上)。

この昨年末からの相次ぐ降雪と低温による圧雪・凍結を解消するため通学路の歩道や生活道路など、例年以上に範囲を拡大して除雪・排雪・除氷作業(写真中)を行ったことから、過去最大の除雪費用となる中で、不足する費用2億3,749万円余を追加するとともに、今後の降雪・低温に備えて想定される除排雪費用1億円を追加するものです。

5日は、午前10時から本会議が開かれ、市長の提案説明後、議案は所管の建設水道常任委員会、総務常任委員会に付託されて慎重審査が行われました。所属する建設水道常任委員会(写真下)では、当初の予定時間をオーバーする質問のやり取りがありました。その中で、除雪委託業者が通常の52社から造園業者5社を含む60社に拡大して対応したこと。除雪作業にあたった体制も、市の直営部隊の道路維持管理センターの大型グレーダー8台と、除雪委託業者の除雪車約180台(自社168台・リース12台)を動員しての作業となったこと。また、この間、市民からの苦情等は2,340件寄せられたことなど、今回の除雪に関する質問や要望等がありました。その後、委員長報告がまとめられ、本会議において報告後、今回の議案は簡易採決で可決されました。

振り返りますと、当初、2月1日の建設水道常任委員会では、今回の除雪に係る不足する費用については、「当局としては先決で対応したい旨、近々に代表者会議が開かれて説明があるのではないか」という議員情報が流れました。

しかし、過去最高の除雪費となり慎重審議の必要性から、議長判断で急転直下、土曜日でしたが緊急会議開催にハンドルが切られました。その後の経緯は、2月3日9時30分から代表者会議で緊急会議開催が議題となり、同日午後1時30分から議場での全体向けの議案説明、翌4日金曜日の午後2時からの議会運営委員会開催での日程案、質疑通告等の打ち合わせがあり、通年議会ならではの3日間でのスピード開催になりました。機動力が発揮できたこの経験は、今後の危機対応等にも活かしていけると思います。