朝7時から9時までの「通勤帯2時間のみのバス専用レーン」の周知徹底による事故防止の相談メールをいただきました。

7月中旬に、相談のメールをいただきました。
「舟場町付近の国道4号線ですが、朝の時間帯に左側車線がバス専用レーンとなります。
日産の前の信号はバス専用信号もあり、朝のバスのスムーズな通行をできるよう整備してあります。しかし、一般車が専用レーンに入り、バス専用の信号で進んだり(一般用は赤信号)、松齢橋に進みたくとも、専用レーンを走行してくる一般車のため、ルールを守っている車が曲がれなかったり、危険な目にあっています。バス専用レーンあった方がよいと思います。一般車は交通ルールの遵守が当然だと考えます。
通学の学生も大勢自転車や歩行しているので、重大事故が起こる前に違反者の取締りや専用レーンとドライバーへの周知を何度か警察署へ要望しましたが返答がありませんでした」

7月30日に福島警察署交通第一課へ、まずはアポ取りの電話をしました。以前、面識があった方ということでざっくばらんに、この時期は行事が立て込んでいるのでと要件を聞かれ、上記の内容を説明すると、この案件については他からも話をいただいていますということで、電話でのやり取りとなりました。
以下は、福島警察署交通第一課の担当の方の話です。「福島警察署でも現場での確認は常時しているということで、他県ナンバーの方が誤ってバス専用レーンに入り込むケースもたまに見受けられるが、多くは朝の通勤帯の道路混雑時に、バス専用レーンが空いているから入って来る人が多いのではないか。まず、結論から話しますと、現在、対策としては市役所南側の4号線に設置している『大型情報板』でこのバス専用レーンについて広報しています。今後、この効果でどのように違反が減少するかを確認の上、警察側の体制を見て、取り締まりに移っていく予定です」

次に、以下の3点について説明をいただきました。「バス専用レーンとして利用される、通勤時間帯の朝7時から9時までの2時間のみの話ということです。
①.基本的にはバス信号で一般車両が直進する場合、その一般車両は信号無視にあたります。

②.この時間帯にバス専用レーンを走る行為は、『指定の通行帯違反』となります。ただし、左折するために走行する車は含まれず、バスレーンを使って直進するクルマが違反となります。さらに、その時の信号によっては信号無視ともなります。

③.一般レーンが真っ直ぐな信号の場合も、バスレーンから真っ直ぐに進むことはできません」(文責/二階堂)

翌31日に、上記のことを参考に2回目の現場確認に出向きました。8時30分の現場の状況は、バスが専用信号「赤」でハザードランプを点け停車している場合は当然専用レーンが塞がれていますから一般車は通れませんが、バスが専用レーンにない場合は普通車レーン並みに一般車が通行していました。地元のタクシーや青ナンバーのトラックもお構いなく専用レーンを利用していました。『朝7時から9時までのバス専用レーン時間帯』の意識がない感じです。驚いたのは、福島交通のバス1台が、バス専用信号「赤」を無視(見落とし?)して一般車両の直進信号で進んでいってしまいました。この「時間限定・バス専用レーン」の周知の難しさを象徴するようなできごとでした。

あくまで私見ですが、バス専用レーン信号機の稼働している2時間だけ、専用信号機の上に黄色い回転灯でも付けて注意を強く喚起するなど、今以上に効果的な周知策が必要と思われます。
余談ですが、調査終了時間の9時近くなってきましたら、バス専用レーンをきれいに空けて走行する状況になりました。どうしてなのかと、不思議に思いました。通勤帯がほぼ終了し、ドライバーの心に余裕が戻ってきたから?それとも、たまたま‥‥。

今回は夏休み期間であり、調査時間帯も7時半から8時とか交通量が時間帯でもありませんでした。今後引き続き、注視していきたいと思います。