空き家問題に悩んでいる方へ。「連携協定」締結記念の「福島市空き家対策シンポジウム」を聴講してきました。
1月23日、福島市は地域が一体となった空き家対策を推進するために、不動産・建築・銀行など関係する10団体と「福島市における空き家等対策に関する連携協定」を締結しました。これを記念して、同日、「福島市空き家対策シンポジウム」を開催し、170名を超える関係者が参加しました。
まず、福島市から開発建築指導課の佐藤昭憲課長が「本市における空き家対策の取り組み」を報告。基調報告として、①日本大学教授の中川雅之氏による「空き家・空地の発生メカニズムとその対応」と②東洋大学理工学部建築科教授の野澤千絵氏(写真上)が「エリアの特性に応じた空き家トリアージの必要性と可能性~埼玉県毛呂山町における東洋大学の取り組み」について講演されました。特に、野澤教授は「『つくる』から『使う』に向けた民間の担い手づくりとビジネスモデル構築が急務」と強調されました。
当日会場で配られた資料の中で、福島市が昨年9月に作った『空き家どうなるの?』(写真下)は、各町内会等で空き家問題に悩む方々には有意義な資料です。建築指導課に確認しましたら、「各支所や学習センター、市のホームページでも見られるようになっています」とのことです。