おおぶ文化交流の杜「アローブ」は、PFI手法で経費が4.7%圧縮(当初試算)!

DSCF91573月28日㈪、会派の行政視察で名古屋市に隣接する大府市を訪ねました。老朽化した市中央図書館を閉め、平成26年7月に民間業者のノウハウを活用するPFI手法を導入して、図書館・ホール(315席)・大小2つのスタジオ・ギャラリー・会議室などの設備を持つ「おおぶ文化交流の杜『アローブ』」を開館しました。立地環境は、区画整理事業で確保できたという、駅から徒歩30分ほどの住宅地に囲まれた閑静なところです。

当初の試算では、市直営よりも経費が4.7%圧縮できるということでPFI手法(15年)を選択。まず、設計・建設などの施設整備、図書館など施設運営、建物の維持管理、システム関連など、今回関わる業者の方に共同出資による特別目的会社(SPC)を作っていただいたといいます。資本金2,000万円で、三菱UFJリース、鹿島建設、㈱JTBC、㈱TRC、MELTEC㈱など7社による共同出資。担当者によると、「逃げれないように会社を作ってもらいました(笑い)おおぶ文化交流の杜株式会社も、1年ちょっと経ってだんだん一体化してきました」とか。市からの持ち出しは年間約4億円で15年間、かかる経費は合計約60億円となります。26年度の年間来館者数は4万8,804人、施設の日数稼働率は35.9%、使用料収入は年間1,217万円でこれは市の収入になるとのことです。図書館の入館者1日平均1,474人、貸出点数は1日平均3,625点で盛況です。

課題としては、市の意図を事業者にわかっていただくコミュニケーションの大切さを挙げられました。

最後に、施設内を案内していただきました。特に、民間のTRC(株式会社図書流通センター)に運営を預けている図書館では、返本システムや予約本受け取りシステム、さまざまな演出や環境整備に民間のサービスの気配りが感じられました。訪れたのが、ちょうど春休みということもあり、利用者で活気がある館内でした。写真は冒頭の会長挨拶、下は、駅から離れた施設ということで公共交通について質問した時のもの。

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