「基本構想並びに後期基本計画審査特別委員会」での、副委員長としての3日間。

DSC_63812月3日、福島市議会の緊急会議が開かれ、市長から「市総合計画基本構想の一部変更並びに同計画後期基本計画策定」の議案が提出されました。早速、議会内に全員参加の審査特別委員会を設置し、委員長に羽田房雄議員・副委員長に二階堂武文を選出。2月5日まで3日間の会期の中で、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査をしました。

今から5年前、平成23年2月に福島市は「前期基本計画」(計画期間5か年)を策定しましたが、直後に東日本大震災と原子力災害に見舞われました。今回は、希望ある復興をめざして、総合計画の補完計画として策定した『福島市復興計画』を、これからの後期基本計画に取り込み、新たな課題を整理し、施策の方向性を示すために見直しをしたものです。

前期より引き続き、「ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 」を福島市の将来都市像に、そして「市民との協働」市政執行の基本に体系図を描き、主要な課題としては「東日本大震災および原子力災害からの希望ある復興」や「定住人口の保持」など4点を掲げ、重点施策としては放射線対策も含めての「安心して住めるまちづくりの推進」や「子育て支援の推進」など5項目を挙げています。

さらに、分野ごとの施策の方針では、「みんなが誇れる県都ふくしまの創造」を基本理念にして、①いのちを大切にするまち ②女性が活躍できるまち ③こどもと高齢者を大切にするまち ④活力あふれるまち ⑤「次世代の環境」の住みよいまちについてそれぞれ項目を立て詳細に述べているとともに、施策の実行性をはかる指標として現状値と5年後の目標値を掲げています。

3日間の特別委員会開催中、副委員長席で付箋を貼りチェックしていましたが、約85件の質問や意見が交わされました。締め括りの5日の特別委員会において、起立採決により賛成多数で、委員長報告「原案のとおり可決すべき」が採択されました。続く本会議において、特別委員長報告の後、「福島市総合計画基本構想の一部変更並びに同計画後期基本計画策定」の議案が可決されました。終了後、控え室で幾人かの議員から反省の声が聞かれました。「これだけの数の質問と意見が出たことを踏まえ、議案となる前の「案」の段階で全員協議会を開き、議員からの意見等を聴き、柔軟に取り込むべきではなかったか」というものでした。確かに、議員の質問に答える執行部の説明を聞いていると、より解りやすくするには文言の訂正等すべきと思われる個所が幾つかありました。議案になる前の段階で、議員の知恵も寄せ集めながらベストなものを目指すべきと感じました。(今までがこうだったから、今回もこうなのか?)とにかく5年に一度の議会での審議内容を、もっと活かせる道があったのではと、考えさせられました。

〈3日間連続で、羽田委員長のもと副委員長の役を務めさせていただきました。昨秋の決算特別委員会の副委員長の時は、各分化会での審議⇒全体会の流れでしたが、今回は全員参加の中での3日間の審議ということで、より実践的な経験となりました。ご協力ありがとうございました。〉