
4月21・22日、議会運営委員会のメンバーで千代田区・藤沢市・所沢市を視察してきました。
1.千代田区役所で、①対面式議場での本会議運営 ②委員会のインターネット中継について視察しました。
4月21日㈪午前10時から千代田区・区議会を視察で伺いました。
建物は、国との合同で九段第三合同庁舎として、平成19年2月に竣工して、千代田区役所および区議会が同年5月、1階から10階までに移転しました。
議場は、フラットな床面で議場内の机や椅子等は傍聴席下の倉庫に収容可能で、多目的な利用に配慮したもので、災害時における避難所としても対応します。
当初、「対面方式で一問一答式を取っていた時期もありますが、相互の席が接近してしまうこと、傍聴席から横顔しか映らなくなるといった理由から斜行型となりました」
現在の斜行型は、「議長席を中央に、議員席と区長以下職員席を対面する形で配置し、議長席や演台、スクリーンを視認しやすいよう、議員席と理事者席(区長以下職員席)を議長に正対するように少し斜めにずらしたレイアウト(斜行型)としています」
さらに、演台も以前は対面式でしたが、今は正面の演台のみになったといいます。
また、令和6年第2回定例会から委員会等についても、インターネット中継を試行しているとのことです。委員会当日のライブ配信と録画配信を行っています。
2.藤沢市で、 ①オンライン委員会の運営 ②委員会のインターネット中継について視察しました。
4月21日㈪午後2時30分から藤沢市議会を視察で伺いました。
令和2年6月議会運営委員会「議会ICT小委員会」でコロナ禍における喫緊の課題として、会議の在り方を検討。大規模な災害の発生等により、委員会の参集が困難な時など、非常時においてオンライン委員会を開催できるよう、令和2年9月定例会議で委員会条例を改正しました。市職員もオンラインによる出席を認めています。
その後、令和4年2月10日の議会運営委員会で「オンライン委員会開催要綱」及び「留意事項」を承認しています。
この間の実施状況は、令和4年・5年の2年間で、①全出席者がオンライン会議システムを使用する「全オンライン型」が特別委員会・常任委員会で9回開催し、②大多数の委員・職員が出席する「一部オンライン型」が5回開催されました。
開催の手続き、準備、開催中の対応、表決の方法、服務規律、秩序保持、検証結果など実践の中からの参考になる資料を伺ってきました。
3.所沢市で、政策検討会の運営について視察しました。
4月22日㈫午前10時30分から所沢市議会を視察で伺いました。
今回、説明いただいたのは当局ではなく、政策検討会の運営にもかかわってこられた石本副議長はじめ6名の議員の皆さんです。今回は、「議会改革等の取組み」の≪広聴広報編≫のレジメをもとに、この間の所沢市議会の取り組みを説明いただきました。
スタートは、平成23年5月に、それまでの議会報・図書室委員会の公聴機能をさらに強化するため「広聴広報委員会」を設置したことから、議会報告会の開催、政策討論会の開催、「みみ丸カフェ」、「とこ高カフェ」など取組みが広がることになりました。
今回視察の政策討論会については、議会報告会などとの違いと位置づけの中で、「所沢市議会基本条例の第17条に基づく特定のテーマに基づく議員間討議を通し政策提案、政策提言を積極的に推進する」としています。
この間のテーマは、「これからのまちづくりを考える;議会から見た~地域経済の活性化と所沢ブランドの創造~」、「所沢市における交通政策~高齢化時代を迎えての交通政策のあり方~」、「文化財保護、なぜ必要?伝えていくもの、失われゆくもの」など。
今回、司会役の石本副議長は、「政策討論会、全国やり方はまちまちですね。所沢市議会には政策討論会実施要項があります。(議会内では)ケンカにならないテーマを選びましょうと話をしています」と、ざっくばらんに笑顔で話されました。今回の視察では、議会運営・改革についての多くの資料をいただきました。