霊山IC入口にオープンした道の駅『伊達の郷りょうぜん』、初めて訪れて好感度がここまで良いのは、コンセプト・「山間と農村に浮かぶ・伊達の宿場ビストロ」の徹底にありそうです。

10月26日㈮、東北中央自動車道「相馬福島道路(復興支援道路)」の視察を終え、霊山IC入口に今年3月24日にオープンした「道の駅『伊達の郷りょうぜん』」での昼食、兼、見学ということで立ち寄りました。

紹介のパンフでは、「山間と農村に浮かぶ・伊達の宿場ビストロ」とあります。食事は、伊達鶏、だてハーブ鶏、伊達野菜やお米など厳選した素材を使った様々な料理が楽しめる『だて食庵』で。お膳ものをいただきましたが、美味くて値ごろ感がある、つまり、安さを実感しました。さらに、つきたての餅屋さん、焼肉屋さん、うどん屋さん、パン工房、カフェ、手作りジェラートの『まきばのジャージー』など、“宿場街”には派手さはないですが、コンパクトながら個性的な食のお店がお腹を満たしてくれます。他に、地元の農産物直売所やお土産・物販コーナーなども、コンパクトで調和の取れたレイアウトで配置されていました。縁側テラスもいいですね。

また、トイレが圧巻で、直ぐ入口が目立ち、一度利用したらリピーターになりそうです。こうありたいと思ってしまうトイレですね。トイレの神様を味方につけた道の駅といった感じです。

オープンからのデータでみると、開業からの190日目の9月29日で100万人突破です。ほぼ同時期オープンした重点道の駅『米沢』が開業169日目の10月5日に100万人を突破したことと比較すると、霊山~福島間の相馬福島道路が未開通の段階で、道の駅『伊達の郷りょうぜん』がここまでの結果を出せているのは凄いと思います。ぜひ、足を運んでいただきたいものです。

さて、初めて訪れて好感度がここまで良いのは、コンセプト、パンフにあった「山間と農村に浮かぶ・伊達の宿場ビストロ」の徹底にあるような気がしました。
ネットで調べると、「ビストロは『値段があまり高くないお店』というニュアンスも含むフランス語で、誰でも気軽に入れるような、小さい大衆レストランや居酒屋のことをいう」と共に、「パリへ出稼ぎにきた地方の労働者たちのために、それぞれの故郷の地方料理を出したお店がビストロの始まり」と言われています。
まさしく、道の駅『伊達の郷りょうぜん』そのものに思えてきました。

平成32年度中にオープン予定の福島・大笹生ICのループ内にオープンする道の駅も、福島らしさを肩ひじ張らずに楽しむことができるビストロ感覚のものにしていただきたいなと考えますが、どうでしょうか。