27年度 仙台・福島・山形市議会広域観光連携推進協議会の研究会に参加

DSCF813527年度の仙台・福島・山形市議会広域観光連携推進協議会の研究会が、1月19日㈫、福島のエルティで開催されました。3市議会議員が一堂に会して、今回は株式会社リクルートライフスタイルの南東北3県のエリアプロデューサー・伊藤祐子氏を講師にお招きし、「じゃらん宿泊旅行調査報告と観光マーケット」について話をいただきました。

7つの気づきをいただきました。

①全国的に現地支出の詳細。主宿泊地における現地到着から退出までの消費額。買い物は平均5,500円、飲食支出多くランチでも単価が1,490円(私見ですが、“旅先3倍の法則”。)消費額を伸ばすポイントは、滞在時間を延ばすこと。たとえば、チェックアウト後、当地で昼食とか、旅先での2次会が単価アップにつながります。

②増える一人旅。男性はどの世代でも一人旅が増加。特に20代では調査開始時と比べると激増。スマートフォン(ディバイスの変化)で、旅先の感動が共有できるのが背景にある。「いいね!」と言われたい「旅自慢派」と「我が道こだわり派」に時代を感じ、体験・交流・ネタ志向です。

③旅先での満足度ランキング、「地元の美味しい食べ物」では福島県35位。上がった具体名でも、ほとんどが会津の物。「地元の人のホスピタリティを感じた」では、福島県は第7位。(私見ですが、人のあったかさと、まだまだありそうな地元の美味しいものの“発掘”がカギか。)

④「現地で良い観光情報を入手できた』では、福島県は23位。青森県の7位と比較するとき、強化が必要です。

⑤福島エリアの予約者属性では、県内居住者22.1%が最も多く、次いで東京都16.1%、宮城県11.4%。交通手段(単一回答)は、自家用車62.3%、新幹線・特急8.3%、それ以外のJR・私鉄電車8.0%。(私見ですが、東京と共に、宮城県でのPRの重要性を再認識させられました。)

⑥引き続き、福島エリアの予約者属性。過ごし方は「夕食・朝食を楽しむ」「昼食を食べる」ですが、「何も実施しなかった」が10.4%います。宿でのんびりとも考えられますが、県内のほかのエリアと比較するとき、情報提供の不足があるともいえます。

⑦引き続き、福島エリアの予約者属性。福島エリアを行先に選んだ理由は、「魅力的な温泉」「アクセスの良さ」「なじみがあったから」があります。(私見ですが、ここで注目したいのが「なじみがあったから」です。調査対象6エリアで、最低が郡山の25.4%、会津の28.8%。 最高が、猪苗代・裏磐梯の50.0%と福島・二本松の43.8%。それぞれの人生において、過去の思い出、子供会の旅行・小中の遠足・家族旅行、福島で学んだ大学生活の思い出などの記憶が、大人になってからの再訪を促すきっかけとなったのではとも思われ、興味が引かれるところです。)

以上、全部で91ページにわたるレポートの説明をいただいた訳ですが、その内、興味を魅かれた7点をまとめました。交流人口拡大による即効性のある福島市活性化のポイントを学べた研究会でした。