会派の行政視察で、10月29日㈬から3日間、板橋区役所・下呂市役所・浜松市役所を伺いました。
10月29日㈬は会派の行政視察で、板橋区役所を伺い、不登校支援におけるVPL(バーチャル・ラーニング・プラットフォーム)について伺いました。東京都では、令和5年に不登校や日本語支援が必要な児童・生徒に対する仮想空間における支援事業はスタート。この間、東京23区のVLP導入状況は、現在19区が導入していて、板橋区も今年6月より実施して4か月です。後発ゆえに、カギとなる支援員を3名雇用して業務への注力が可能となっているとのことです。議場見学もさせていただきました。

翌30日㈭は朝一で岐阜県に向かい、下呂市役所で「下呂市×タイミ―の事業連携」について、農務課から話を伺いました。季節や天候により安定した雇用が難しい農業分野は、公的な補助メニューが充実している割には労働力不足の状況のあり、担当課内で「全国農業新聞紙上の農家・JAによるスポットワークアプリの活用事例の掲載記事」に着目。そして、業界王手の㈱タイミ―との事業連携協定に至ります。下呂市としては、「生産年齢人口が減少している中、アクティブシニア層、子育て世代の主婦層の労働力を十分に活用できていない。連携前には既にタイミ―に500人のワーカー登録があったが、タイミ―登録の働き口(市内の事業者の登録)が無かったため、労働力が流失していた。そのため市内の労働力の掘り起こし、フル活用するため」の事業連携でした。協定締結から1年間で、事業所数、募集人数も順調に伸長。㈱タイミ―側でも、「特に宿泊業や飲食業、農業やスーパーにおいてタイミ―が活用されており、スキマバイトの働き手が市内の人手不足解消の一助を担っております」と評価して、引き続き、事業者向け説明回の実施やセミナーを開催予定といいます。
会派行政視察の最終日31日㈮は、浜松市役所を伺いました。今回は限られた時間の中で視察テーマは3点お願いして、⑴地域幸福度指標の活用について⑵メタバースを活用したシティプロモーション、⑶メタバース婚活について伺いました。
⑴ 地域幸福度(Well-Being)指標の活用について令和7年4月、浜松市はそれまでの「デジタル・スマートシティ構想」(目指すべき方向性)を改定し、基本理念を第一期の「市民QoL(生活の質)の向上」から、第二期は「Well-Beingの向上」にかえました。これは、デジタル庁の「地域幸福度(Well-Being)指標」の考えを取り入れ、目指すべき方向性を4つの方向性に整理して都市の最適化を図るものです。
今回は、この地域幸福度(Well-Being)の指標活用による具体的な取組概要と実績について4点について説明いただきました。①市職員向けWell-Being人材育成プログラム(OASIS)では、市民の幸福感や生活満足度を高めるための制作立案手法等を学ぶもの。②令和5年度からの「はままつWell-Beingアワード」は、浜松市のWell-Being向上に資する企業・団体のサービスや取組を表彰した実績紹介。③出前講座は、デジタルを活用した街づくりの取り組みや地域幸Well-Being福度指標から見た浜松市の特徴について説明を実施。④学生対象のWell-Beingアイデアコンテストを市内から募集するものです。
⑵ メタバースを活用した魅力発信事業について
産業部観光シティプロモーション課では、令和5年度から3回にわたり、国内外から多くの集客があるバーチャルマーケット「Vket」(株式会社HIKKY主催の仮想空間上での3Dアバター・3Dモデルの展示会)にブースを出展。バーチャル空間においても浜松市の多様な魅力をイベント参加者に発信し、市の認知度向上や誘客等につなげたことを説明いただきました。

⑶ メタバース婚活について
浜松市少子化対策連絡会で新企画として、令和6年度に提案があり、「コミュニケーションが苦手な方でも自宅から参加ができ、内面重視の出会いの場を提供できることから、メタバース空間を利用したイベントを開催しました。企画・運営は公募型プロポーザルで市内企業が担当。9月13日㈯に「メタバース恋活~浜松好き大集合」、10月26日㈰に「メタバース恋活~アニメ好き大集合」を開催して、マッチングは計6組あり、参加者の満足度、課題や反省点について説明いただきました。









