福島地域福祉ネットワーク会議主催の「お出かけサポート学習会」に参加しました。
10月10日㈮午後1時30分から、福島地域福祉ネットワーク会議主催の「お出かけサポート学習会」が、福島市土船の青葉学園いさごホールで開催されました。
前半は、土船・渡利・松川・飯坂などの5団体と福島市の補助金を活用している庭坂・立子山地区の団体事例紹介がありました。
休憩を挟んで後半は、NPO法人全国移動サービスネットワーク副理事長で国土交通省「高齢者の移動手段の確保に関する検討会」委員を務める河崎民子氏(写真)による「住民互助による移動・外出支援について」の講演会がありました。厚労省の国民生活基礎調査では、三世代同居が1980年代まで世帯構造の4割だったのが昨年は6.3%に減少し、高齢独居&高齢者のみの世帯が増加する中で、三世代同居時代にあった「家族内の助け合い機能」が期待できなくなり、生活上の困りごとがある高齢者の増加に対して、地域の助け合い機能が課題になっていると、河崎氏は分析。全国各地の住民互助による移動支援(困りごと支援)の取り組み事例を紹介いただきました。
さらに、地域の移動・外出を支える交通手段と道路運送法との関係性に話が進み、道路運送法の枠外に2024年3月に全面改訂し、「許可・登録の手続き不要の互助活動」について通達が出されたことが紹介されました。
改正「道路運送法における許可又は登録を要しない運送に関するガイドライン」の〔前文〕中には、「……他方、高齢社会や共働きの進展、地域へのさまざまな観光客の来訪などを考慮すると、地域での互助活動・ボランティア活動による運送、自家使用の自動車による運送等にも一定の役割を持たせないと社会・経済活動の維持が困難になることも現実である。……」。さらに、利用者からの(自発的な)謝礼については、ガイドラインで「交通手段を持たない高齢者を街での買い物に同乗させるといったボランティア・共助へのお礼の気持ち程度のもの」は、「運送の対価ではない」とのことでした。
最後に、事故への備えについてリスクマネイジメント&保険についてと、活動を始めまでのプロセス事例紹介がありました。









