高湯沢の護岸工事4期目の工事区間5メートルが完了し、今年で全長20メートルの工事が終了しました。

11月初旬、吾妻支所・経済建設係での大堀川の水害についての打ち合わせの折り、今年は例年より早く、すでに8月に高湯沢の護岸工事4期目の工事区間5メートルが完了したことを確認できました。

この間、2011年の東日本大震災後の崖の崩壊により、高湯の共同浴場「あったか湯」南側の沢が埋まり、一時は高湯の源泉の一部が危険な状態になり、福島市による緊急復旧工事で事なきを得ました。その後、工事した個所の東側の護岸について、長年の浸食により新たな崩壊の危険が出てきたために、修繕工事が必要となりました。

2015年4月に河川課を伺い、状況を説明し地元からの対策要望をお伝えしました。当初は福島県の砂防指定区域であり本来は県のやるべき事業と難色を示しましたが、震災時と同様に、高湯温泉の源泉を守るために緊急性が高いことを説明。再度、検討いただいた結果、現状の維持修繕費の中での継続的な取組みで対応していただけることになりました。

工事方法的には、温泉から発生する硫化水素ガスでコンクリートがボロボロになるため、自然石を積んでの工事です。さらに、予算の関係で危険個所全区間を一気に修繕工事することはできず、毎年5メートルずつとなり、今年で全長20メートルの工事が終了しました。この下流域は段差があるため、修繕工事はここまでとなりました。

写真は、11月11日㈰午後に撮影したものです。