仙台市の国土交通省東北地方整備局へ福島市・米沢市・相馬市・伊達市議会連絡協議会(四市協)の要望活動を実施しました。

9月30日(月)午後1時30分から、仙台市の国土交通省東北地方整備局において、令和6年度の福島市・米沢市・相馬市・伊達市議会連絡協議会(四市協)の「要望(※後述)」活動を実施(写真①)しました。今回参加した四市議会の正副議長の紹介後、初めに会長の福島市議会議長が趣旨説明をし、補足説明を本協議会 副会長である各市議会議長から、「東北中央自動車道(相馬~伊達~福島~米沢間)の全線開通後における地域振興ストック効果資料」(写真③)をもとに行いました。

要望書の中身については、

Ⅰ 地域の暮らしを守り活性化を図る道路予算の確保について

①平常時・災害時を問わず安全かつ円滑な交通を確保するため、高規格道路のミッシングリンク解消及び四車線化、高規格道路と広域道路とのダブルネットワーク化等による道路ネットワークの機能強化を図ること。

②幹線道路の渋滞・事故対策、道の駅の機能強化やインターチェンジアクセス道路の整備、及び交通マネジメントへの積極的なICT技術の導入等の諸施策の推進により、東北地方の都市圏の連携と流の活性化を図り、経済・観光面での競争力の強化を実現すること。

③迅速果断な道路整備によって、長期化する物価上昇の影響で疲弊している地方経済を下支えするとともに、シームレスな拠点連結型国土の構築に向け、国土のすみずみまで円滑な移動を可能とする有機的な道路ネットワークを早急に整備することで、東京一極集中を是正して、持続可能な分散型の国づくりと地方創生を強く後押しすること。

④地方における道路整備の実情と重要性を踏まえ、地方において必要な道路整備を確実に行い、また、道路施設の老朽化、防災及び交通安全対策の充実が図られるよう、老朽化対策予算を別枠で確保すること。また、資材価格の高騰や賃金水準の上昇に対応する中でも道路整備・管理が計画的・長期安定的に進められるよう、新たな財源の創設等により、令和7年度道路関係予算について必要な予算の確保を図ること。

⑤令和元年東日本台風や毎年日本各地を襲う梅雨前線による豪雨災害、2年連続で発生した福島県沖地震や令和6年能登半島地震等、大規模な災害が頻発する中でも地域の暮らしを守るため、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の最終年度となる令和7年度も必要な予算・財源を例年以上の規模で確保し、これまでのペースを緩めることなく、計画的・継続的に事業を推進すること。また、対策期間完了後においても国土強靱化の取り組みを切れ目なく継続していくため、国土強靱化実施中期計画を速やかに策定して、必要な予算・財源を通常予算とは別枠で確保すること。

⑥冬期交通の確保を含めた支援体制を確実に実施するための予算を確保すること。

⑦大規模災害時の迅速な復旧のため、支援に必要な整備局、河川国道事務所の人員体制の充実・強化を図ること。

Ⅱ 東北中央自動車道(相馬~伊達~福島~米沢間)全線開通後の地域振興について

①令和6年3月から道の駅「ふくしま」でも開始された社会実験として実施されている道の駅を利用する場合に高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」については、地域振興と高速道路の利便性向上を両立した優れた施策であることから、社会実験にとどまらず、早期に本格運用に向けて検討すること。

②東北中央自動車道(相馬~伊達~福島~米沢間)の利用を促進し、国道4号の渋滞を緩和するため、東北自動車道桑折JCT~福島JCT間の有料区間を乗り継ぐ場合には、当該区間の高速道路料金の無料化を行うことができるよう、当該無料化に必要となる財源措置を含めた対策を図ること。

③福島北道路の早期計画策定を行うこと。

今回、東北整備局側からは、まず代表の安岡義敏 副局長(建設担当)から、挨拶と回答がありました。「要望書Ⅱの①本格運用と②当該区間の無料化については本省へしっかり伝えたい。③については令和4年度から調査へ着手。要望書Ⅰについては、総額をしっかり確保することが必要。しっかりと頑張っていきたい。皆さんにもしっかりと“東京へ”伝えてほしい」(文責・二階堂)

次に道路部道路調査官の五十嵐俊一氏からは、「以前、福島河川国道事務所にもおりました。要望書Ⅱの③については調査設計に入っている。有識者会議も3回開催している。アンケート調査も実施しました。……」

最後に、企画部長の宮本 健也氏からは、「要望書Ⅰの④国土強靭化のための5か年加速化対策について、今回は選挙が終わった後の補正で、最終年度の予算確保となる。予算要望を各省へ伝えて欲しい。個別要望していただけるとありがたいです」

今年の四市協を振り返りますと、7月12日㈮にりょうぜん紅彩館の会議室で幹事会(写真④)が開催され、福島市議会からは議長と私を含めて幹事5名が参加しました。協議事項は、令和5年度事業報告についてと、令和6年度事業計画について①道路予算の確保及び地域振興に関する要望活動について②10月30日の全体会議についてでした。

この間、行われた要望活動は、7月29日(月)午前に、国土交通省磐城国道事務所、同日夕方に国土交通省福島河川国道事務所(写真下⑤)に、福島市・相馬市・伊達市の正副議長と幹事が行いました。8月 1日(木)には国土交通省山形河川国道事務所に米沢市正副議長、幹事が伺いました。

今後は、10月 7日(月)に四市議会の正副議長で国土交通省、復興庁、地元選出国会議員への要望活動を行う予定です。