庭坂小学校北にある奥羽本線・山形新幹線をまたぐ人道橋「寺前こ線橋」の耐震補強工事が完成し、通行できるようになりました。

今から7年前、この間の経緯は、2013年12月にさかのぼります。

庭坂小学校北にある奥羽本線・山形新幹線をまたぐ人道橋「寺前こ線橋」の件で、荒町のHさんから連絡ありました。数か所のコンクリートのタイルの剥がれと、南側階段の踊り場部分と階段の接続部分に2~4センチの隙間ができていて、東日本大震災以降少しずつ広がってきている感じがして危険とのことでした。接続している市道を管理している吾妻支所に行き、写真等で説明。その後、現場を確認していただき、2014年1月下旬に応急処置的な補修工事が完了した訳でした。しかし、不安は残りました。

新たな動きが出たのは、2014年に国の「道路法施行規則」一部改正に伴う「道路橋の健全性の定義」に合致させるために、福島市が「健全度ランクの表記」を変更したことです。

これにより、2017年に市内の橋梁の管理方針と重要度の改訂が行われ、その中の一つとして市内に二つある「新幹線をまたぐ横断歩道橋」が、緊急輸送路をまたぐ橋梁とともに「最重要橋梁」となりました。

同年6月の建設部の審査を経て、「寺前こ線橋」の橋梁補修補強工事への道筋ができ、遂に2018年度以降での予算確保が次の焦点なりました。

「寺前こ線橋」の橋梁補修補強工事は、2019年11月から始まり、JR委託施工(仙建工業)で①橋脚、階段及び通路部の外部施工(修繕・塗装)②耐震補強工(落橋防止装置)、次に市直接施工として階段及び通路部の内部施工(床タイル補修、舗装及び塗装)を行い、遂に2020年6月15日から開通となりました。

1992年10月竣工から27年が経過して、国の補助割合が55%という中での今回の耐震補強工事でした。ご尽力いただいた皆さんに感謝します。(文責/二階堂)