小鳥の森開園に係わった故河原田元市長の、篤い想いのバトンリレー……
11月3日は小鳥の森40周年記念式典に参加してきまました。小鳥の森は、昭和58(1983)年の晩秋、前例のない、地方自治体が主体となった日本初の『バード・サンクチュアリ』(福島市小鳥の森)として開園しました。開園当初には、昭和天皇が来訪され、現在の天皇陛下も皇太子時代に来園され、行啓記念碑も入り口付近に設置されています。
今回、実行委員長の菊池壯藏氏(福島小鳥の森運営委員会会長)のあいさつに心が動かされました。
当時、開園に向けて尽力された「故河原田元市長の志」についてです。菊池氏が手元にあった『小鳥の森通信・しじゅうから』開園10周年記念号を見てのことでした。
「すでに故人となられた方々の『小鳥の森』に対する篤い想いが充ち満ちていることに深い感慨を覚えます。とりわけ、故河原田前市長の志、次世代の子供達に対する洞察、自然と触れ合い体験の重要性の指摘は今なお30年前とほぼ変わってないように思われます」
写真は、「お山の大将あつまれ!」代表者の子供達への、木幡市長と菊池会長からの植樹用苗木の贈呈式の様子です。種が小鳥のエサになるイロハモミジと、秋に葉が黄色くなるイタヤカエデの苗木です。
この日配られた『40年記念誌』の結びのあいさつ、菊池氏からのメッセージの最後の1行です。
「40年前の、小鳥の森創設開園に向け関わっていた方々の、将来像に向けての試行錯誤的な篤い思いが、ほぼ3世代を経た今、どのように次世代に受け継がれて行くのかを、今私たちが背負っているのだろうと思われます」