7月7日、知り合いの方からお誘いをいただき、第33回目となる「産学官交流のつどい(主催/県電子機械工業会・県中小企業団体中央会)」の基調講演を聞いてきました■講師は日本航空ジャーナリスト協会の会長の鳥養鶴雄氏で、テーマは『日本初の国産旅客機YS-11 の設計者が語る~名機を生んだ“設計者の閃き(ひらめき)”と現在の航空機製造業界について~』でした■「名機には、“その飛行機が生まれるまでのLegendと実用機に引き継がれたLegacy”が備わっていなければならない」という先輩技術者の教えと、「大切な時に閃かなければ折角の知識も役立たない!」という演者の強い思いから話がスタート■特に、印象的だったことはライト兄弟から学ぶべきこととして、当時のスミソニアン協会やアメリカ気象庁への問い合わせの手紙、滑翔する鳥からの閃き、そしてガソリンエンジンを自作できたことを挙げられました。新しい技術や情報+閃き+インフラ工業力について述べ、さらにはライト兄弟の失敗は事業化計画の不備とも。■「技術開発は、一旦、可能性を示せば、直ぐに追随されてしまう。事業として技術的リードを保ち続けるには、一勝に安堵せず(単一の特許に拘泥せず)に、技術改良の努力(周辺特許の取得)、市場の変化を先読み〈未来予測〉が必要になる」と解説■自らがかかわった「国産旅客機YS-11を想う」では、「設計技術者達の苦闘とエアライン関係者の支援・支持によって、最後には退役が惜しまれる飛行機に成長できた」と感慨深げに話されました■「良い飛行機を創るのは難しい/飛行機を商品にするのは、さらに難しい/飛行機を売って利益を上げることは、さらに難しい!」と締めくくられました。小型機ホンダジェットについて、どう思われるか聞いてみたかったのですが、質問できずに終わってしまいました。

7月7日、知り合いの方からお誘いをいただき、第33回目となる「産学官交流のつどい(主催/県電子機械工業会・県中小企業団体中央会)」の基調講演を聞いてきました

講師は日本航空ジャーナリスト協会の会長の鳥養鶴雄氏で、テーマは『日本初の国産旅客機YS-11 の設計者が語る~名機を生んだ“設計者の閃き(ひらめき)”と現在の航空機製造業界について~』でした

「名機には、“その飛行機が生まれるまでのLegendと実用機に引き継がれたLegacy”が備わっていなければならない」という先輩技術者の教えと、「大切な時に閃かなければ折角の知識も役立たない!」という演者の強い思いから話がスタート

特に、印象的だったことはライト兄弟から学ぶべきこととして、当時のスミソニアン協会やアメリカ気象庁への問い合わせの手紙、滑翔する鳥からの閃き、そしてガソリンエンジンを自作できたことを挙げられました。新しい技術や情報+閃き+インフラ工業力について述べ、さらにはライト兄弟の失敗は事業化計画の不備とも。

「技術開発は、一旦、可能性を示せば、直ぐに追随されてしまう。事業として技術的リードを保ち続けるには、一勝に安堵せず(単一の特許に拘泥せず)に、技術改良の努力(周辺特許の取得)、市場の変化を先読み〈未来予測〉が必要になる」と解説

自らがかかわった「国産旅客機YS-11を想う」では、「設計技術者達の苦闘とエアライン関係者の支援・支持によって、最後には退役が惜しまれる飛行機に成長できた」と感慨深げに話されました

「良い飛行機を創るのは難しい/飛行機を商品にするのは、さらに難しい/飛行機を売って利益を上げることは、さらに難しい!」と締めくくられました。小型機ホンダジェットについて、どう思われるか聞いてみたかったのですが、質問できずに終わってしまいました。