「サン・チャイルド」の展示が9月17日で終了します。その後、3日間かけて子供たちがショックを受けないように覆いの中で解体されて、市の施設に保管されることになりました■そもそも、地元の民友新聞のインタビュー記事によると、現代芸術作家ヤノベケンジ氏が、震災・原発事故を受け「未来に希望を持てるような作品を作りたい」と、2011年に立像を制作。翌12年、「福島空港のロビーに展示された際には好評で、評価は展示の場所や時期によっても変わってくる」とは、朝日新聞■今年1月に地元企業から寄付の申し出があり、5月に受け入れと「こむこむ」設置の方向性を決めるが、正式には6月20日申し込み・7月5日の庁議によって組織的に受け入れて、7月6日に贈呈式となりました■約2カ月弱の展示後、8月28日の木幡市長の神妙な表情での記者会見。製作者の意図とは別に、「設置によって心を痛め、不快な思いをした方に心からおわびする」ということで、立像の撤去を表明しました■思えば、2011年。炉心融解した原発の終息の見通しがつかず、不安と疑心暗鬼に駆られていた私たちにとって、東京電力福島第一原発において命がけで作業に当たってくれている作業員の人たちは頼みの綱であり、英雄的な存在でした。あの時、防護服を着たサン・チャイルドは英雄像であり、人知を超えて荒ぶる原発災害を抑え込む鎮魂の像でもあったように思います。今も続く、廃炉現場の過酷な環境で働く作業員の方々の身近なところに、見守りの像として必要とされるのではと想像するのですが‥‥。

「サン・チャイルド」の展示が9月17日で終了します。その後、3日間かけて子供たちがショックを受けないように覆いの中で解体されて、市の施設に保管されることになりました

そもそも、地元の民友新聞のインタビュー記事によると、現代芸術作家ヤノベケンジ氏が、震災・原発事故を受け「未来に希望を持てるような作品を作りたい」と、2011年に立像を制作。翌12年、「福島空港のロビーに展示された際には好評で、評価は展示の場所や時期によっても変わってくる」とは、朝日新聞

今年1月に地元企業から寄付の申し出があり、5月に受け入れと「こむこむ」設置の方向性を決めるが、正式には6月20日申し込み・7月5日の庁議によって組織的に受け入れて、7月6日に贈呈式となりました

約2カ月弱の展示後、8月28日の木幡市長の神妙な表情での記者会見。製作者の意図とは別に、「設置によって心を痛め、不快な思いをした方に心からおわびする」ということで、立像の撤去を表明しました

思えば、2011年。炉心融解した原発の終息の見通しがつかず、不安と疑心暗鬼に駆られていた私たちにとって、東京電力福島第一原発において命がけで作業に当たってくれている作業員の人たちは頼みの綱であり、英雄的な存在でした。あの時、防護服を着たサン・チャイルドは英雄像であり、人知を超えて荒ぶる原発災害を抑え込む鎮魂の像でもあったように思います。今も続く、廃炉現場の過酷な環境で働く作業員の方々の身近なところに、見守りの像として必要とされるのではと想像するのですが‥‥。