2月4日㈬、福島市内のテルサホールで開催された「令和7年度 防災・伝承セミナーin福島 ― 震災時における建設業の活動を振り返る」に参加しました。
続いて、福島県土木部長の矢澤敏幸氏が、「東日本大震災、原発事故からの復興」をテーマに基調講演を行いました(写真1)。
特に優先的対応事項として、①避難・物資輸送路の確保(道路・港湾・空港)②仮設住宅建設をはじめ住宅確保 ③生活環境確保(流域下水道の応急復旧・公共下水道の復旧支援)を上げ、当時を振り返り時系列で詳細に説明いただきました。切迫感のある県庁内の動きが伝わってきました。
次に、施工の円滑化ということで、「福島県復旧・復興連絡協議会」を設置し、建設業関係団体から出た意見を反映した入札制の手続き等の簡素化など、県や国の対策についても紹介されました。
さらに、昨年12月に国より「福島復興再生基本方針」が改訂されたことに伴い、今年度内に知事により「福島県復興再生計画」が改訂されて、第3期復興・創生期間内に実施する事業内容を盛り込むということで、その目的と内容について説明いただきました。
終わりに、今年は第3期復興・創生期間が始まる年であり、「今後も、激甚化・頻発化する自然災害や老朽化するインフラへの対応など、県民生活と地域経済を支える取り組みを進めていく必要があり、その役割を最前線で担う建設業に対する期待はますます大きなものになっており、一層のご支援、ご協力を」と、会場に詰め掛けた建設業関係者の皆さんに呼び掛けて、基調報告を締めくくりました。
最後に、「福島県における東日本大震災の対応~地震、津波、原子力災害の中で苦悩した建設業~」をテーマに、パネルディスカッション(写真5)がありました。パネリストは、県内の建設業関係者3名と県土木部企画課長の4名。まとめとして、コーディネーターの日大工学部の岩城一郎教授は、「東日本大震災時に国交省東北整備局が実施した『くしの歯作戦』の成功は、建設業の矜持。国民の理解に向けて発信していかなければならない」と締めくくりました。