6月定例会議期間中ではありましたが、早速、庭坂水利組合の佐藤進組合長に連絡して、6月10日土曜日午後に取水口付近を調査(写真①)。しかし、それから数日後に福島が梅雨入りしたため、しばらく様子を見ることになりました。
7月下旬、庭坂水利組合長の佐藤進組合長からふたたび電話がありました。町庭坂黄金坂地区の農家から水不足の電話が入ったとのこと。8月の出穂の時期直前のSOSです。
時期を同じくして、地元紙に「ダム水不足、稲作危機」の大見出しが載り、「羽鳥ダムは、冬の小雪も影響して水が十分に確保できていない上‥‥記録的な暑さから田んぼの水がすぐに蒸発してしまい、例年以上に水が必要な状況になっており‥‥立派な稲穂を実らせるため、8月上旬には田んぼに水を張っているはずの時期だが、現在はひび割れた地面がむき出しになっている‥‥」との記事が掲載されました。
7月22日、東北南部では平年と比べて2日早い梅雨明けが発表されました。地域においても、8月の出穂の時期を迎えて、主に庭塚、庭坂地区で利用されている農業用水の大堀川の上流、天戸川からの取水口付近の導水路の浚渫(しゅんせつ)を、早急に進める必要が出てきました。
まず、市役所の農政部農林整備課に実情を説明して相談しましたが、天戸川の管理は「県の管理なので‥‥市が浚渫工事をした場合に書類の提出等にも時間がかかるので‥‥」ということで、7月25日夕方、早速、県北建設事務所へ向かいました。
県北建設事務所の高橋管理課長の話では、「取水管理者が取水能力を確保するのが基本スタンスで、上流側で流下能力に問題がなければ、正式には動けない。特別の様式はないので、市側が堰の管理者としてやりたいというなら作業届程度で出来ます。作業時期、中身等の相談をいただければと思います」との説明をいただきました。
翌日、再び、市役所の農政部農林整備課に県北建設事務所のスタンスをお伝えしたところ、早速、工事の検討をしていただけることになりました。
そして、8月4日午前10時。農林整備の工事担当者の方から大堀川の上堰と下堰の導水路の浚渫工事が完了した旨の連絡をいただきました(写真②➂④)。ありがとうございました。