福島市議会議員 二階堂武文オフィシャルホームページ

視察初日。ショッピングモールをリノベーションした都城市立図書館は、「人が来たくなる居心地のいい図書館です」。

1月31日、視察初日は宮崎県都城市(みやこのじょうし)を伺いました。目的の都城市立図書館は、都城駅から徒歩12分。都市再生整備計画の中核となる図書館等複合施設として、平成30年に移転オープンしました。

平成22年に閉店した3階建てのショッピングモールをリノベーションした図書館です。旧図書館の約3倍の規模になり、リノベーションゆえ同規模新設と比較して約31億円の整備コストを削減できたといいます。ここに至るまでの経緯は、平成27年の事業基本計画策定・用地取得から整備基本設計策定指定管理業務等のプロポーザル公募平成28~29年の工事・竣工、平成30年の移転オープンとなります。

フロア構成は、1階が図書館・カフェ(+地元産品の販売コーナー)で、大人向けのシックで重厚なイメージ。2階が図書館・「未来創造ステーション」で、子供向けの明るいイメージです。ティーンズエリアやマガジンウォール、おべんとうコーナーも。3階が図書館(管理部門)です。休館は年間9日間で、年末年始も開館しています。

ポイントなった指定管理者の選定については、図書館備品調達等業務・管理運営業務・カフェ運営業務の3種類の業務について、一体的に公募。優先交渉者として㈱マナビノタネ、㈱ヴィアックス、コクヨマーケッチング㈱の共同事業体を決定して進められました。

蓋を開けてみたら、開館21日で来館者数10万人を達成、開館295日で100万人を突破。開館533日で、300万人を突破しました。移転前の平成28年は年間来館者は約17万人だったといいます。

今回の視察で印象に残ったのは、地元の楠(くすのき)を使った箱型書架約800個の醸し出す雰囲気と、案内いただいた井上館長さんの次のお話でした。

「正直、入館者は5倍、本の貸し出しは2倍です。張り紙・注意書き、一切なし。‥‥教育委員会が作った図書館でなく、中心市街地活性化ということで、一端、商工部門が仕切ったということです。‥‥距離ができて良かった。しがらみがなく、従来の図書館ではなく、人が来たくなる居心地のいい図書館になりました。図書館大好きな人が作ったら、こうはならなかった」(文責/二階堂)。