こぶし荘は3月末で廃止となることが、昨年の12月定例会議で議決されていました。この経緯につきましては、12月定例会議での山田教育部長の答弁でご紹介します。
この29日は閉館まで残すところ3日間となり、館長の中澤昭宣さんご夫妻(写真上)に積もる話を伺いましたが、同僚議員の話からはお二人の今後への気配りが感じられました。と同時に、今後、お二人の持っている高湯の魅力を引き出してきた経験、ソフト部分の活かし方が何かないものかを探る目的もありました。
途中から、訪ねてきた福島市山岳遭難救助隊副代表の高橋博司さんが、話に参加されました。
最後に、館内を案内していただきました。トイレも風呂場も調理室も部屋もきれいに掃除が行き届いていました。
体育館(写真左)では、高橋さんから毎年の冬山合同救助訓練の折に、機動隊や自衛隊、福島市山岳救助隊など総勢70名ほどで、寝袋で雑魚寝していた話を伺いました。
今回の施設廃止にあたり、担当所管から問題点の数々を学習センターや市役所会議室で説明いただきましが、かかわっている皆さんが全員で冬の山道を登ってこぶし荘に足を運び、館長夫妻に現場で問題個所もまだまだ使えそうなところも話を伺い、自分の目で確認し、それぞれの人生体験等に基づいて議論して総合的に判断したならば、同じ結論に至るにしても多くの利用者や関係者のことを考えた丁寧な議論になったのではと思いました。
今後も人口減少・税収減と公共施設の老朽化の中で、公共的施設の集約化は加速してくると思われますが、データだけの机上の議論に陥らないよう「現場での関係者の意見聴取」を中心に据えて議論すべきことを再確認いたしました。